精神疾患で職も家族も失ったTさんが、任意売却で再出発できた理由
精神疾患・リストラ・離婚…生活の全てが崩れたとき
- エリア埼玉県入間郡三芳町
- 職業無職(リストラ後)
- 家族構成離婚・単身
- 物件一戸建て(築13年)
- 住宅ローン残高約1,980万円
- 売却価格約1,500万円
Tさん(45歳)は精神疾患を患い、職場をリストラされたことをきっかけに家庭も崩壊、離婚という苦渋の決断を経験されました。生活費は家財を売ることでなんとか捻出していましたが、住宅ローンの支払いは滞り、「期限の利益喪失通知」が届くまでに。極限の生活状態で、当協会に助けを求めて来られました。
任意売却から生活保護へ。分岐点を丁寧に支援
難易度
★★★★☆ご提案内容と解決方法
まずは「精神疾患があっても生活保護は可能」という制度の正しい理解をご説明。Tさんも「自分は助けてもらえないのでは」と思い込んでいたため、支援の可能性に気づかれたことが大きな前進でした。
任意売却を先に行うことで、生活保護の受給条件を整えつつ、引越しと医療再開を同時に実現できるプランをご提案。弁護士費用も「法テラス」の制度を活用して債務整理を進めることで、金銭面の負担も抑えながら再出発に向けた体制を構築しました。
今回の事例のポイント
- リストラ・離婚・精神疾患という複合困難の中での相談
- 任意売却を起点とした生活保護・医療・債務整理の三段支援
- 行政・医療・弁護士と連携し、Tさんの再出発を多角的に支援
「誰かが味方だと知るだけで救われる」任意売却後の現在
任意売却が完了したタイミングで、生活保護の申請も正式に受理されました。その後、Tさんは医療機関への通院も再開でき、心身ともに少しずつ安定を取り戻しています。弁護士のサポートで債務整理も進み、いまでは「ようやく人間らしい生活に戻れた」と語られます。
「もうダメかもしれないと思っていた自分を救ってくれたのは、支援を諦めない人たちでした」。Tさんのその言葉が、私たちの活動の原動力となっています。
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今回の担当者
瀧 基洋
得意分野 |
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資格 |
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宅地建物取引主任者試験の合格をきっかけに不動産業界に就職しました。 これまで分譲住宅の新築販売、中古住宅の仲介業務、分譲住宅の土地仕入、開発業務等を中心に経験をしてまいりました。不動産業務に従事した頃はバブル経済が崩壊し、不動産価格の下落、企業破綻等を身近で経験をしてまいりました。事業破綻により住宅ローンの返済が出来ないというお客様からのご相談を受け、任意売却に取り組んだのが、私がこの業務に携わるきっかけでした。昨今ではコロナ禍での住宅ローンの返済変更(リスケジュール)からの通常返済に戻ってしまい返済が滞る事案が急増しているように感じます。それらさまざまな住宅ローン問題のアドバイスを行い皆様のお力になりたいと思います。