任意売却の9つのメリットとは?任意売却の相談員が徹底解説!
更新日 2025-05-03
任意売却のメリットや競売との違いについて詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。
任意売却には、競売より高く売却できる可能性があること、残債の返済方法を相談できること、自己資金を使わずに進められることなどのメリットがあります。
これらのメリットを理解することで、なぜ多くの方が任意売却を選ぶのかが明確になり、適切な判断がしやすくなります。
本記事では、任意売却のメリットや競売との違いなどについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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任意売却の9つのメリット
任意売却のメリットとして、競売よりも高い売却価格が期待できること、残債の返済方法を交渉できること、自己資金の持ち出しが不要であることなどが挙げられます。
メリットを理解することで、競売前に任意売却を選択すべきか判断しやすくなります。
ここでは、任意売却の9つのメリットを見ていきましょう。
- 競売を回避できる
- 競売より高額で売却できる
- 残債の返済方法を交渉できる
- 自己資金の持ち出し不要
- 引き渡し日の調整ができる
- 近隣住民や友人に知られずに売却できる
- 今の家に住み続けることができる可能性がある
- 引越し費用を捻出できる可能性がある
- 自分の意志を反映できる
1.競売を回避できる
任意売却を選択すれば、住宅ローンを滞納していても売却成立によって競売手続きを根本から回避できます。
裁判所が関与する強制的な売却や立ち退き命令を受けずに済むため、精神的な負担を軽減しながら落ち着いて次の生活設計を進めることが可能です。
2.競売より高額で売却できる
任意売却のメリットは、競売より高値での売却が期待できることです。
競売では、市場相場よりも3〜5割程度低い価格で売却されるケースが多いです。なぜなら、競売物件は内見ができないため、室内を直接確認することができません。
また、落札者が立ち退き交渉を行い、建物に不具合や瑕疵があっても保証がないなど、悪い条件が多いため、価格は安い傾向にあります。
しかし、任意売却の場合は通常の不動産売買と同様の方法で進められるため、市場相場に近い価格での売却が可能です。そのため、住宅ローンの残債をより多く減らすことができます。
売却価格が相場より大きく下がらないため、納得感を持って自宅を手放すことができます。
3.残債の返済方法を交渉できる
任意売却や競売後に住宅ローンが残る場合は、返済が必要になります。
競売では残債の一括返済を求められますが、任意売却では金融機関と返済方法について交渉することが可能です。
分割返済や返済額の減額など、状況に応じた返済プランが認められることが多いため、無理なく返済を進めることができます。
4.自己資金の持ち出し不要
通常、不動産を売却する場合、仲介手数料や抵当権抹消費用、印紙代などの諸費用がかかり、自己資金から捻出する必要があります。
特に仲介手数料は、数十万円に上ることが一般的です。
しかし、任意売却の場合は、諸費用が売却代金から差し引かれるため、自己資金の持ち出しが不要です。また、債権者との交渉次第では、引っ越し費用を捻出してくれることもあります。
5.引き渡し日の調整ができる
任意売却のメリットの一つは、引き渡し日を調整できることです。
競売の場合は、所有権が移った後に引越を行わないと、裁判所から不動産引渡命令(民事執行法83条)が出されて、強制退去を求められることがあります。
一方で、任意売却では売買契約時に引き渡し日を決められるため、ある程度の調整が可能です。強制退去や引き渡しまでの期間が極端に短い状況を避けることができます。
6.近隣住民や友人に知られずに売却できる
近隣住民や友人に知られずに売却できることも任意売却のメリットの一つです。
例えば、競売の場合は、物件情報が「不動産競売物件情報サイト(BIT)」や官報(国の機関紙)に掲載され、誰でも見ることができます。
また、物件の評価のために鑑定士が自宅を訪問することがあり、住宅ローンの滞納や競売にかけられていることが周囲に知られるリスクがあります。
一方で、任意売却は、通常の不動産売却と同様に、不動産ポータルサイトや不動産会社の自社サイト、チラシなどに掲載されるため、住宅ローンの滞納が周囲に知られる可能性は非常に低いです。
プライバシーが守られやすいため、安心して売却を進めることができます。
7.今の家に住み続けることができる可能性がある
任意売却は通常の不動産取引と同様に買主を選べるため、親族や投資家に買い取ってもらい、売却後はリースバックで賃貸として居住を継続することが可能です。
家族の通勤・通学、介護や治療などで転居が難しいケースでも、住環境を変えずにローン問題だけを整理できるため、生活への影響を最小限に抑えられます。
さらに、数年後に家族が住宅ローンを組める見込みがある場合は、一定期間賃貸で暮らした後に買い戻すプランも立てられます。
8.引越し費用を捻出できる可能性がある
債権者との交渉次第では、売却代金から最大30万円程度の引越し費用を確保してもらえるケースがあります。
敷金・礼金・仲介手数料など賃貸への転居に必要な初期費用をカバーできれば、手元資金が乏しい状況でも新生活をスムーズにスタートできます。
交渉額や条件は金融機関ごとに異なりますが、経験豊富な専門家に依頼すれば、より多くの費用を確保できる可能性が高まります。
9.自分の意志を反映できる
任意売却では、「いつ」「誰に」「いくらで」売却するかを主体的に決定でき、売主の意向を尊重しながら債権者と協議を進められます。
買主との価格交渉や契約条件の調整も通常の仲介売買と同じ手順で行えるため、納得感を持って取引できます。
さらに、引き渡し時期も購入者と相談して決定できるため、転居先探しや引越し準備に十分な時間を確保でき、安心して新生活への移行が可能です。
任意売却のご相談は一般社団法人全国任意売却協会へ
任意売却を選ぶことで、住宅ローンをより多く返済できたり、引っ越し日を調整できたりと、さまざまなメリットがあります。
一方、競売になると、売却価格が安くなる上に、情報が公にされることで競売や滞納の件を周囲に知られるリスクがあります。
それぞれのメリット・デメリットや注意点をよく理解して、自分に合った方法を選ぶことが大切です。また、親子間売買やリースバックなどの選択肢を検討することもできます。
今後の方向性を決めることは非常に大切なため、まずは専門家に相談することをおすすめします。
早めに相談すれば、より適切な対策を講じることが可能です。実績豊富な当協会にぜひご相談ください。
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