奥様の治療費増で早期任意売却を開始したケース
担当者
- ADR
- 任意売却取扱主任者
- 宅地建物取引士
- フィナンシャルプランナー
新卒より大手デベロッパーの新築マンション販売業務に従事。その後、不動産仲介、買取再販事業も経験している不動産歴18年のベテラン。
奥様の治療費がかさみ、この先の住宅ローン返済が不安に。今のうちに売却して負担を減らしたいとご相談に
53歳
- エリア神奈川県逗子市
- 職業会社員(53歳)
- 家族ご本人・奥様・子ども
- 物件種別戸建
- 残債3300万円
- 売却価格2000万円
Kさんは数年前に奥様の病気が判明して以来、治療に専念している奥様を支えながらお仕事を続けてこられました。ただ、想定以上に治療費がかかり、これから先さらに住宅ローンの返済が厳しくなるのではないかという不安を強く感じるようになったそうです。まだローンの滞納こそないものの、今の状況を放置すれば近い将来返済が立ち行かなくなるかもしれないと思い、当協会へご相談に来られました。
代位弁済の時期を前倒しする交渉を行い、任意売却を早期にスタート。買い手を早く見つけて解決に
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
Kさんは「まだ滞納こそないが、近い将来に必ず返済が難しくなる」という状態でした。そこで、まずは債権者に対して、奥様の治療費負担が大きく今後の返済が困難になる恐れがあることを説明し、代位弁済の時期を早めてもらう交渉を試みました。通常、任意売却は代位弁済後でなければ進めにくい場合が多いのですが、今回は事情を考慮していただき、早い段階から任意売却をスタートできる運びとなりました。 その結果、販売活動を開始して間もなく、購入希望を表明してくださる会社が見つかり、契約へと進めることができました。まだ滞納が発生する前に話を進めたことで、競売のリスクを回避しながらスムーズに売却できたことが大きかったと思います。
今回の事例のポイント
Kさんのように「現時点では滞納していないが、近い将来の支払いがどうしても厳しくなる」と予測されるケースでは、早めに動いて任意売却の準備を進めることがとても重要です。今回のように、債権者に事情をしっかり伝え、代位弁済のタイミングを調整してもらえれば、任意売却のハードルを下げて解決を早めることが可能になります。治療費など予想外の出費が続く場合は、早期に専門家へご相談いただくことで、より柔軟な選択肢を得られるでしょう。
家は売却し、残ったローンは自己破産の方向へ。新たな一歩を踏み出す決意を固める
無事に物件を売却できたことで、Kさんの住宅ローンは約2000万円で回収されたものの、残債は1500万円ほど残りました。さらに、銀行のカードキャッシング分の借入もあり、当面の返済は依然として厳しい状況が続く見通しです。そのため、Kさんは弁護士との面談を始め、自己破産に向けた手続きを進めることを決断されました。 「最初は自力で何とかしようと思っていましたが、将来のことを考えると真っ暗で…。思い切って相談して、本当によかったです。まだ課題は山積みですが、一つひとつ動いていこうと思います」とKさんは話されていました。今後、奥様の治療も続けながら、新たな住まいで少しずつ経済状況を立て直す予定です。時間はかかるかもしれませんが、前向きな一歩を踏み出すきっかけになれたことを、私たちも嬉しく感じています。
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今回の担当者
小出 裕也
得意分野 |
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資格 |
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新卒より大手デベロッパーの新築マンション販売業務に従事。リーマンショックにより会社が破綻後、 仲介および販売代理の業務に従事。20代で不動産仲介業の新規立ちあげを行い、その後、リノベーション事業を行う買取再販事業に従事。その折に任意売却物件に出会い、現在に至る。 不動産を購入する方の気持ちを理解し、常用されるローンの組み方にも実感を持っている為、不動産を手放さなければならない状況に少しでも活路がないか、最後まで策を講じます。 何を最優先にすべきか決めることは大変なことです。 まずは情報を整理して、希望を捨てずに頼っていただける存在を目指します。