父の死と突然のリストラ…住宅ローンが払えない状況から任意売却で再出発したケース
父の死と突然のリストラで収入が激減、住宅ローンの返済に悩みを抱え相談に

- エリア愛知県名古屋市
- 職業会社員
- 家族ご本人(41)、お母様(72)
- 物件種別戸建
- 残債1,650万円
- 売却価格1,380万円
「せっかく手に入れたマイホーム、手放すしかないのかな…」
10年前に中古の戸建て住宅を購入されたOさん。当時はご両親と3人暮らしで、お父様の助けもあり、順調に住宅ローンを返済されていました。
しかし、3年前から会社の業績が悪化し、残業がなくなり収入が減少。当時はまだお父様がパートで働いてくれていたので、なんとか乗り越えることができていました。
「無理しすぎたのかもしれない…」
そんな中、お父様が亡くなり、お母様は介護が必要な状態に。さらに、Oさんご自身も突然リストラされてしまい、住宅ローンの返済が滞るようになってしまいました。この先の生活や住む家への不安から、ご相談にいらっしゃいました。
早めの決断が鍵に、わずか3週間で契約成立
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
ご相談に来られた時、Oさんはすでに住宅ローンと固定資産税を滞納されており、金銭的な余裕がない状態でした。さらに、介護が必要なお母様もいらっしゃったため、私たちは早急な任意売却をお勧めしました。
「こんなに早く進むとは思わなかったです」
Oさんのご自宅は名古屋市の郊外でしたが、室内がとてもきれいに使われており、人気の学区だったこともあり、わずか3週間で買い手が見つかり、契約をすることができました。地元の金融機関との交渉も無事にまとまり、新しい生活をスタートされました。
今回の事例のポイント
この事例のポイントは、早めの決断と、タイミングです。ご相談に来られた当初、お二人ともとてもお疲れの様子でした。特にお母様は、はじめは話にも参加されませんでしたが、少しずつ私たちの話に耳を傾けてくださり、無事に売却が済んだ時には、本当に安心された表情がとても印象的でした。
「もっと早く相談すればよかった」
そうおっしゃっていましたが、お一人で悩んでいた時間が長かった分、解決できた時の安堵感はひとしおだったようです。
解決後は残債も減り、前向きな新生活へ
「当初は、なんとか家を手放さずに済む方法ばかり考えて、心身ともに無理をしていました。そのせいで、家族がいがみ合うこともありました」
Oさんは、売却したご自宅から少し離れた、娘さんのご自宅近くの賃貸住宅に、お母様と二人で引っ越されました。新しい職場も見つかり、再スタートを切られています。
住宅ローンの残債も大幅に減り、毎月の返済額も少なくなり、ご家族で明るく前向きに生活できるようになったと話されています。
一人で抱え込まず、勇気を出して相談してくださったことが、ご家族の絆を守ることにもつながった、とても良い解決事例でした。