定年間近でリストラ…多額の借金も抱える中、任意売却と自己破産で再出発したケース
定年間近のリストラで住宅ローンと多額の借金に悩みを抱え相談に

- エリア埼玉県戸田市
- 職業無職
- 家族ご本人(63)、息子さん2人(35・33)
- 物件種別マンション
- 残債3,600万円
- 売却価格3,600万円
「まさか、この歳でこんなことになってしまうなんて…」
定年間近だったNさんは、勤めていた会社からリストラを言い渡され、収入がなくなり、住宅ローンの支払いが難しくなり、ご相談にいらっしゃいました。
「テレビで見ていた話が、まるで他人事のように感じていました…」
当初は、住宅ローンの残債だけを拝見すると、通常の売却でも十分に完済できる見通しでした。しかし、改めてお話を伺うと、住宅ローン以外にも多額の借金を抱えていることが分かりました。
住宅ローンの残債2,200万円に加えて、その他に1,400万円の借金があり、解決には売却価格を大きく上回る金額が必要とされました。
複雑な交渉を重ね、任意売却と自己破産で解決
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
住宅ローンの債権者だけでなく、その他の借金の担当者、その両者が納得する形で解決しなければなりません。
私たちは、住宅ローンの債権者と、その他の借金の担当者、それぞれと何度も話し合いを重ねました。複雑な交渉が予想されましたが、最終的には、両者が納得する形で話を進めることができ、無事に任意売却を完了することができました。
今回の事例のポイント
このケースのポイントは、住宅ローン以外の借金が多かったことです。通常の任意売却であれば、住宅ローンの債権者との交渉だけで済みますが、今回は複数の債権者との話し合いが必要でした。それぞれの意見を調整し、全員が納得できる着地点を見つけることが、解決への鍵となりました。
任意売却後の残ってしまった住宅ローンと借金については、自己破産という形で解決することになりました。
解決後は、気持ちを切り替え、一歩ずつ前に
「自分の身に起きていることと、しっかり向き合っていかなければと思っています」
Nさんは現在、生活保護を申請し、受給しながら自己破産の手続きを進めています。お二人の息子さんとは別々に生活をされています。
一時は、現実から目をそむけてしまいたくなるような状況でしたが、一つひとつの問題を乗り越えることで、Nさんも少しずつ前向きになられているようです。
今後は、司法の判断を仰ぎながら、借金の問題を解決し、新しい人生を歩み始めていくことになります。