病気退職後、代位弁済待ちの任意売却で解決したケース
担当者
- ADR
- 任意売却取扱主任者
- 宅地建物取引士
- 貸金業務取扱主任者
- 賃貸不動産経営管理士
- FP2級
- 他多数
父の会社の連帯保証人として多重債務に陥り、自己破産と実家の任意売却を経験を経験。実体験を基に最善策を提案し、相談者様に尽力する。
病気による退職で収入が途絶え、住宅ローンを払えなくなりご相談に
36歳
- エリア和歌山県和歌山市
- 職業元建設作業員(36歳)
- 家族奥様・お子さん1人
- 物件種別戸建
- 残債2580万円
- 売却価格2200万円
Aさんは5年前に約3000万円の住宅ローンを組んで注文住宅を建てられました。こだわりのある住まいは住み心地も良く、順調にローンを支払ってこられましたが、8か月前にご病気を患ってしまい、復職のめどが立たないまま退職せざるを得なくなりました。失業保険にも加入していなかったため収入はゼロになり、その後、奥様がパートを始めたものの、世帯収入は以前の半分ほどに激減。医療費も重なり、住宅ローンの支払いが苦しくなったことで当協会へご相談に来られました。
代位弁済を待ってから任意売却を行い、スムーズに買い手を見つけて解決に
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
当協会にご相談いただいた時点で、Aさんはすでに3か月分の住宅ローンを滞納している状況でした。任意売却は、通常6か月以上の滞納で保証会社による代位弁済が発生してから進められるケースが多いため、その点をご説明し、代位弁済後に任意売却を行う流れで進めることをご提案しました。 事前に物件の査定や、パートナー不動産会社による購入希望者の聞き取り調査をしっかり行っていたため、実際に販売活動を始めてから1か月ほどで買い手が見つかり、契約へと結びつくことができました。
今回の事例のポイント
Aさんご一家は「住宅ローンが払えない以上、売却は避けられない」と頭では分かっていたものの、なかなか踏ん切りがつかないご様子でした。そこで、代位弁済の仕組みや任意売却のタイミングを丁寧にご説明し、先送りではなく根本的な解決が必要だとご理解いただいたのが大きなポイントです。事前の調査と準備が功を奏し、販売開始後は短期間で買い手を見つけられたため、スムーズに話を進めることができました。
引っ越しに十分な時間が取れ、医療機関に通いやすい環境へ移ることに成功
早めに売買契約の見通しが立ったことで、Aさんご家族はゆとりをもって引っ越し先を探すことができました。パートナー不動産会社が複数の物件を紹介し、最終的に病院への通院がしやすいアパートへ移ることが決定。引っ越し費用は上限の30万円まで確保できたほか、残ったローンの返済については毎月5000円ずつ支払う形で債権者と合意することになりました。 「住宅ローンが払えないなら売るしかないと思ってはいても、実際に決断するのはとても勇気がいりました。でも『問題の先送りではなく、本当の解決を目指しましょう』という協会のスタッフさんの言葉を聞いて、任意売却を決心できました。家は手放すことになりましたが、主人の病気が治るまで私が頑張ろうと思います」と、奥様は今の想いを語ってくださいました。 Aさんのケースでは、奥様が「何とか成功させたい」という強い思いをお持ちだったこともあり、販売活動から引き渡し、そして新居へのお引っ越しまでスムーズに進められたと感じています。家計や体調面で不安を抱えている方でも、早めに行動を起こすことで、こうした新しい生活のチャンスをつかめる可能性があります。私たちも、これからの日々が少しでも安定したものになるよう、心から応援しております。
ご相談は全国から無料で受付中!
今回の担当者
葛西 英和
得意分野 |
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資格 |
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父の会社の連帯保証人として多重債務に陥り、自己破産と実家の任意売却を経験。実家を守るため独学で勉強し、親族間売買で自宅を死守することに成功。2005年の破産法改正で、過去の様に厳しいだけの内容ではなく、債務者を復権させる内容に変化していることに気づく。任意売却には宅建業法と民事執行法の専門知識が必須であり、通常の不動産売買の知識だけでは解決できない場合が殆ど。自身の実体験を基に最善策を提案し、相談者様に尽力する。