教育費増で一括返済通知、任意売却と親族協力で早期解決したケース

教育費の負担増で住宅ローンが滞納、一括返済通知を受け相談へ

男性
- エリア東京都国分寺市
- 職業会社員
- 家族妻、子供3人
- 物件種別マンション
- 残債1,950万円
- 売却価格1,500万円
Oさんは教育関係の仕事をしており、管理職として安定した収入を得ていました。仕事柄、お子さんの教育には強いこだわりがあり、3人の子どもを私立の中学校・高校へ進学させました。学費の負担が大きくなり、奥様も週6日のパート勤務をしながら家計を支えていましたが、日々の生活に追われるうちに家計の管理が後回しになり、支払いがギリギリの状態に。 やがて、教育費の引き落としが優先されるあまり、住宅ローンの滞納が始まっていることに気づかず、銀行からの一括返済通知が届いて初めて事態の深刻さを認識しました。「まさか教育費のせいで住宅ローンが払えなくなるとは思わなかった。周囲に知られずに解決できる方法はないか」と、全任協に相談されました。
早期解決を優先し、任意売却と親族の協力で一括返済を実現
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
Oさんの住宅ローン滞納はすでに6か月に達しており、競売のリスクも高まっていました。しかし、Oさんにとって最も重要だったのは、「職場に知られず、できるだけ早く解決すること」でした。そこで、通常の市場販売ではなく、買取業者への売却を優先し、早期に契約を成立させる方向で調整を行いました。 また、Oさんの親族が資金援助を申し出てくれたため、一括返済の期限内に完済できるよう調整しました。銀行とも交渉し、返済期限の延長を取り付けることで、無理のないスケジュールで売却を進めることができました。その結果、競売を回避しながら、短期間で問題を解決することができました。
今回の事例のポイント
今回のケースでは、教育費の負担が家計を圧迫し、住宅ローン滞納につながったことが大きな要因でした。私立に通うお子さんの学費は高額であり、教育費が優先されると、住宅ローンの支払いが後回しになってしまうことがあります。特に、夫婦共働きで忙しくなると、家計管理が後手に回り、滞納の事実に気づかないまま、突然の一括返済通知を受け取るケースも少なくありません。 Oさんの場合、滞納発覚後の対応が迅速だったため、競売に進む前に任意売却を成立させることができました。また、親族の協力を得て一括返済の計画を立てることで、職場に知られることなく解決することができました。結果として、任意売却後にご家族と引越しを行い、無理のない家計運営を目指すことが可能になりました。
任意売却により早期解決、家計の見直しで生活を再建
Oさんは、任意売却後に計画的に資金を整理し、新たな生活をスタートされました。これまで教育費を優先し、住宅ローンの支払いを後回しにしていたことで家計が崩壊寸前になっていたことを改めて実感し、「家計の管理がいかに重要か」をご家族全員で話し合う機会になったそうです。 また、私立に通うことが当たり前だったお子さんたちも、「教育にはお金がかかる」ということを改めて理解し、生活に対する意識が変わったとのこと。Oさんご夫婦も、「理想だけでなく、現実的な家計管理を優先することの大切さ」を学び、今後は無理のない範囲で生活していくことを決意されました。
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今回の担当者

瀧 基洋
得意分野 |
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資格 |
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宅地建物取引主任者試験の合格をきっかけに不動産業界に就職しました。 これまで分譲住宅の新築販売、中古住宅の仲介業務、分譲住宅の土地仕入、開発業務等を中心に経験をしてまいりました。不動産業務に従事した頃はバブル経済が崩壊し、不動産価格の下落、企業破綻等を身近で経験をしてまいりました。事業破綻により住宅ローンの返済が出来ないというお客様からのご相談を受け、任意売却に取り組んだのが、私がこの業務に携わるきっかけでした。昨今ではコロナ禍での住宅ローンの返済変更(リスケジュール)からの通常返済に戻ってしまい返済が滞る事案が急増しているように感じます。それらさまざまな住宅ローン問題のアドバイスを行い皆様のお力になりたいと思います。