ゆとりローンが原因で住宅ローン破綻…競売寸前の任意売却で再出発したケース
ゆとりローンで住宅ローン破綻、代位弁済通知書が届き相談に
- エリア埼玉県所沢市
- 職業会社員
- 家族ご夫婦、お子さん1人
- 物件種別戸建
- 残債1,900万円
- 売却価格1,480万円
「家賃以下で家が買えるなんて、夢のようでした…」
埼玉県所沢市に一戸建てを購入されたFさん。ご自宅を購入された1994年は、返済開始から5年間は月々の支払いが少なく設定されている「ゆとりローン」が主流でした。Fさんもこのローンを組み、最初のうちは家賃以下の支払いで生活に余裕がありました。
しかし、11年目になると支払額が当初の2倍以上に急増。なんとか貯金を取り崩しながら20年近く払い続けてきましたが、ついに住宅ローンを滞納し始めました。一度滞納すると、ずるずると滞納が続き、6カ月滞納した時点で、代位弁済通知書が届きました。
「もうどうすることもできない…」
当初は任意売却の制度を知らず、何もできないまま競売を申し立てられてしまいました。そんな時、テレビの報道番組で当協会を知り、お電話をくださいました。
粘り強い交渉で、競売寸前に任意売却が成立
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
Fさんの状況を詳しく伺い、すぐに債権者さんと任意売却に向けた話し合いを始めました。
「こんなに高い金額で売れるわけがない…」
当初、債権者さんは任意売却に否定的でした。しかし、私たちは粘り強く交渉を続け、なんとか任意売却に同意してもらうことができました。
売却価格は相場よりも高めでしたが、諦めずに積極的に販売活動を行った結果、約3カ月で無事に買い手を見つけることができ、任意売却を成立させることができました。
今回の事例のポイント
この事例のポイントは、任意売却ができるギリギリのタイミングでご相談いただけたことです。
「競売になるんじゃないかと、毎日不安でした」
任意売却の手続き中も、競売に向けた作業は並行して進んでいました。しかし、私たちはその都度、状況を丁寧に説明し、Fさんの不安な気持ちに寄り添いながら手続きを進めていきました。
結果的に、相場より高い金額で売却できたことは、Fさんの新しい生活を後押しする大きな力となりました。
解決後は、慣れ親しんだ場所で再スタート
「競売になると諦めていましたが、電話して本当によかったです」
Fさんは、生活の基盤を変えたくないと希望されたため、以前のご自宅のすぐ近くに引っ越しされました。勤務先も変わらなかったので、借金の整理をしたという実感が薄いそうです。残ってしまった住宅ローンは、無理のない範囲で月々1万円ずつ返済していくことになりました。
「引越し先も見つけてもらい、本当に感謝しています」
慣れ親しんだ環境で、新しい生活をスタートされたFさん。今後は、残債の返済に向けて、ご家族で力を合わせて頑張っていかれることでしょう。