管理費滞納で競売迫る中、早期売却で競売回避とリボ負債解消したケース

担当者
- ADR
- 任意売却取扱主任者
- 宅地建物取引士
新卒にて不動産仲介会社に就職後、自身のお客様がローンの滞納や離婚を機に競売にかけられてしまうことを経験。そういった方を少しでも減らすために任意売却に注力。
管理費の滞納が膨らみ、競売手続きが迫る中で相談へ

- エリア埼玉県
- 職業契約社員
- 家族独身
- 物件種別マンション
- 残債無し
- 売却価格2,200万円
Bさんは、契約社員として働きながら、限られた収入の中で生活費をやりくりしていました。しかし、生活費の補填として借入を繰り返し、リボ払いの返済が減らない状況に陥っていました。 優先すべき支払いをカードの返済に充てていたため、管理費や修繕積立金の支払いが後回しになり、滞納が積み重なってしまったのです。気づけば、滞納額は20か月分にもなり、マンション管理組合からは競売手続き(区分所有法59条競売)を進めるとの通知が届くまでになっていました。 「このままでは競売になってしまう。どうにかして売却し、生活を立て直したい」と考え、当協会へ相談されました。
早期売却による競売回避を提案、管理費滞納の解消へ
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
相談を受けた時点で、管理費の滞納が20か月分に達し、管理組合は競売手続きを進める直前でした。そのため、時間をかけて高額売却を狙うのではなく、相場に準じた適正価格で早期に売却することが最善策であるとご提案しました。 Bさんには、まず売却に向けた準備(室内の清掃など)を進めてもらい、できるだけ早く買い手が見つかる環境を整えていただきました。 また、管理会社には、売却を急いでいることを示す媒介契約書を提出し、競売手続きを遅らせてもらうよう交渉。少しでも時間を確保し、売却を成功させるための調整を行いました。
今回の事例のポイント
今回のケースでは、区分所有法59条による競売が迫っていたことが最大の問題でした。この競売は管理費滞納によるもので、通常の住宅ローンの任意売却とは異なり、対応できる時間が限られていました。 競売を回避するためには、管理組合の判断を覆す時間的猶予を作り出し、早期に売却を進めることが重要でした。そのため、相場を超えた高額売却にはこだわらず、適正価格で確実に売却することを最優先としました。 さらに、Bさん自身も売却活動に積極的に協力し、物件の印象を良くするために清掃を徹底。この結果、競売手続きが進む前に買い手を見つけることができたのです。
競売を回避し、管理費滞納とリボ払いの負債を解消
Bさんは、適切な価格設定による早期売却により、競売手続きが進む前にマンションを売却し、滞納管理費とリボ払いの完済を実現しました。さらに、売却後には老後資金として活用できるまとまった資金も残すことができました。 「両親の介護で精神的にも疲れてしまい、無職の時期もありました。その間、生活費を工面するために借入が増え、気づけば管理費の支払いができなくなっていました。住んでいたマンションは大規模分譲で、管理費滞納のことで近所の方からの視線が辛かったです。早期に売却できたことで精神的にも解放され、本当に安心しました。」 Bさんは、現在は家計の見直しを行い、堅実な生活を送られています。
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今回の担当者

藁科 暁
得意分野 |
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資格 |
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新卒にて不動産仲介会社に就職後、たくさんのお客様からご契約を頂く中で自身のお客様がローンの滞納や離婚を機に競売にかけられてしまうことを経験。 当初は弊会の資格を受験し加盟店として業務に従事している中でご縁が生まれ、弊会の相談員となることとなった。 長年、地域密着の不動産を対応していた経験を活かした多角的な提案や解決方法が強み。