違法建築の家を収入減で任意売却…複雑な問題も解決し再出発したケース
違法建築の家を無理なローンで購入、収入減で返済不能に

- エリア東京都調布市
- 職業会社員
- 家族ご夫婦
- 物件種別戸建
- 残債1,700万円
- 売却価格1,300万円
「せっかく見つけた理想の家なのに、住宅ローンが組めないなんて…」
中古の戸建て住宅の購入を検討していたYさん(46歳)。気に入った家を見つけましたが、それは**「再建築不可」**という違法建築でした。そのため、通常の住宅ローンを組むことができず、いくつかの銀行に相談しても断られてしまいました。
「それでも、この家が欲しかったんです」
返済はできると判断し、金利の高いローンを組んで購入を決意されました。しかし、その後、転職せざるを得なくなり、収入が予想よりも減少。ローンの支払いが難しくなってしまい、ご相談にいらっしゃいました。
違法建築で債権者との交渉は難航したが、任意売却で解決へ
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
Yさんのご自宅は、もともと金利の高いローンを組んでいたこともあり、残っている借金が売却価格を上回る「オーバーローン」の状態でした。私たちは、債権者さんに任意売却の同意を得る必要があることをご説明し、さっそく交渉を開始しました。
「時間がかかってもいいので、なんとか売却したいです」
やはり、違法建築ということもあり、債権者さんとの話し合いは難航し、時間がかかりました。しかし、粘り強く交渉を重ねた結果、なんとか任意売却を成立させることができました。
今回の事例のポイント
この事例のポイントは、**「再建築不可」という特殊な物件**だったことです。このような物件は、通常の売却が難しいため、任意売却をするにしても、債権者さんの同意を得るのが難しい場合があります。しかし、私たちは、Yさんが早い段階でご相談してくださったことで、競売になる前に解決できたと考えています。
解決後は、前向きな気持ちで新しい生活へ
「もっと早く相談すればよかったです」
そう話されていたYさん。複雑な手続きを終え、今は新しい場所で新生活を送られています。
「いつかまた、無理のない範囲で自宅を購入できるよう、今は少しでも貯蓄を頑張りたいです」
家を手放すことにはなりましたが、Yさんは新しい目標を立て、前向きな気持ちで再スタートを切られています。