事業の失敗と多額の借金…自己破産と任意売却で家族の再出発を叶えたケース

「なんとかして、普通の生活に戻りたい…」

岐阜県で自営業を営んでこられたご夫婦。しかし、事業の業績が落ち込んでしまい、ご主人は本業以外にアルバイトをしながら、なんとか生活費を稼いでいました。次第に借金が膨らみ、税金や光熱費まで滞納するように。ついには電気も止められ、人間らしい生活が送れなくなってしまいました。

「どこから解決したらいいのか、途方に暮れていました」

ご家族で普通の生活を取り戻したいという一心で、当協会のホームページを見つけ、ご相談をくださいました。

ご提案内容と解決方法

長年続けてこられた事業なので、廃業を勧めるのは心苦しいことでした。しかし、すでに電気も止められ、ご主人は借金の額も把握できていないような状況でした。

そこで、ご主人には会社を含めた自己破産を、奥様にも合わせて自己破産を、そしてご自宅は任意売却をすることをご提案しました。税金の滞納金は、分納が認められる状況ではなかったので、売却代金から支払うことができるよう、交渉しました。

「すぐに買い手が見つかって、本当に助かりました」

幸いにも、ご自宅はすぐに買い手が見つかり、スムーズに売却を進めることができました。買主様はとても理解のある方で、家に残っていた不用品なども含めて購入してくださったため、当初の予定より費用を抑えることができ、滞納していた税金もすべて支払うことができました。

今回の事例のポイント

この事例のポイントは、複数の問題を同時に解決できたことです。会社の借金、ご自身の借金、税金の滞納など、問題が複雑に絡み合っていましたが、専門家が一つひとつ丁寧に整理し、最適な解決方法をご提案しました。

「プライドが邪魔をして、なかなか踏み切れませんでした。でも、山田さんが来てくれて、本当に助けてもらいました」

ご主人は、再起を図るためになんとか事業を続けようとしていましたが、厳しい状況を説明し、今までの解決事例をお話しすることで、ご自身の状況を理解してくださいました。

「子どもにも迷惑をかけてしまい、本当に申し訳なかったです」

そう話されていたご夫婦。現在は自己破産の手続き中ですが、借金の督促もなくなり、ご主人は新しい仕事に就き、ご家族で平穏な暮らしを取り戻すことができました。

引っ越し後、奥様がとても元気になられたと聞いて、ご主人も本当に喜んでいらっしゃいました。ご自身の見栄を捨てて、勇気を出して相談してくださったことが、ご家族の明るい未来につながった、とても良い事例でした。