ギャンブル依存症で住宅ローンが払えない…任意売却で再出発を果たしたケース
ギャンブル依存症で住宅ローンが払えなくなり、任意売却を検討
- エリア埼玉県越谷市
- 職業会社員
- 家族ご夫婦
- 物件種別マンション
- 残債1,400万円
- 売却価格1,100万円
「まさか自分たちが…」
埼玉県越谷市にお住まいのSさんご夫婦は、お二人でギャンブルに夢中になってしまい、気が付くとギャンブル依存症という状態になっていました。「どうしてこんなことになってしまったんだろう…」と気づいた時には、家計は借金で火の車。住宅ローンを支払うのが難しくなっていました。もうどうすることもできないと、自己破産も視野に入れて、まず弁護士さんに相談することに。
そこで、弁護士さんから「自宅は任意売却をした後に自己破産を」というアドバイスを受け、当協会へご相談にいらっしゃいました。
粘り強い交渉と買主の協力で任意売却が成立
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
Sさんご夫婦のマンションには、2つの債権者があり、任意売却の話をまとめるのが難しい状況でした。債権者さんとの交渉がなかなか進まず、話し合いは難航。その結果、マンションの修繕積立金の滞納金を費用から差し引くことができなくなってしまいました。
滞納金の額もかなりのもので、Sさんご夫婦には支払う余裕がありませんでした。しかし、購入してくださる方がとても親切な方で、特別な計らいでこの滞納金を負担してくださったのです。これにより、無事に任意売却を完了することができました。
今回の事例のポイント
この事例では、債権者さんとの交渉が難しいことに加え、マンションの修繕積立金の滞納金という問題が立ちはだかりました。
「競馬の本が山積みになっていて、どれだけ熱心に研究しても勝てない世界なんだなと驚きました」
ご相談にいらした時は、本当に暗い表情をされていたSさんご夫婦。しかし、ご夫婦で支え合いながら、一歩一歩問題を乗り越えていかれました。
任意売却の手続きを進める中で、競売の本や、競馬の本が大量にあるのを目にしたのですが、ご夫婦ともギャンブルから完全に足を洗い、前に進もうとされている姿が印象的でした。任意売却が無事に終わり、本当に安心した表情をされたお二人を見て、この仕事のやりがいを改めて感じました。
気持ちを切り替え、新生活をスタートできたケース
Sさんご夫婦は、今ではギャンブルをやめて、新しい生活をスタートさせています。「高齢の両親になんて説明しようかと本当に悩んでいました。心配をかけたくなかったんです」
この先どうしていいか分からず、途方に暮れていたと話されていたSさんご夫婦。今は分譲賃貸マンションへ引っ越して、新しい暮らしを始められています。少しずつ生活に余裕ができてきて、ご両親にも今の状況を話して理解してもらうことができたそうです。
「協会の方や弁護士さんのおかげで、人生をやり直すことができました。本当に感謝しています」と笑顔で話されていたのが印象的でした。