家族の失業と収入減が重なり住宅ローン滞納、任意売却で生活を再構築したケース
離婚と家族の失業が重なり、住宅ローン返済が困難に
- エリア大阪府交野市
- 職業パート勤務(Nさん)
- 家族母・子3人(長男・長女・次男)
- 物件種別マンション(平成12年購入)
- 残債—
- 売却価格—
Nさんは大阪府交野市で母親と3人のお子さんと暮らしており、平成12年にマンションを購入。離婚後は元夫からの生活援助や養育費は一切なく、当時はご自身と長男の収入を合算する形で住宅ローンを組まれました。しかし、その後次男が職場の人間関係で退職し、続いて長男も同様の理由で退社。世帯収入はNさんと長女のみに。さらにご高齢のお母様が病気となり、医療費を優先する中で住宅ローンや税金の支払いが困難となり、将来への不安からご相談をいただきました。
改修工事の完了を見越した販売計画で任意売却を実施
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
面談当初、マンションは大規模改修工事の真っ最中。完了後は物件価値が改善される見込みがあり、高値売却による債務圧縮の可能性がありました。すでに5回目の滞納が発生していたため、今後の支払いを止め、任意売却のメリット・デメリットを丁寧にご説明。息子さんたちの再就職には時間がかかることも予測し、早期の売却活動を開始しました。
今回の事例のポイント
・改修工事後の物件価値向上を見据えた販売戦略を採用
・家族の雇用状況を踏まえた柔軟な生活再建プランを設計
・支払い停止と任意売却の判断を早期に行い競売を回避
・引越し費用の確保など生活再建を見据えた実務支援
引越し費用も確保し、分割返済で再スタートへ
売却時点では息子さんたちの再就職は未定でしたが、引越し費用は売却代金の中から確保することができました。残った債務については、債権者と月1万円の分割返済で合意。Nさんは「家族2人の失業で将来が不安でしたが、相談したことで前向きに進めました。娘と2人で生活を支え、少しずつですが落ち着きを取り戻しています」と話されており、新たな生活を歩み始められています。
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今回の担当者
瀧 基洋
得意分野 |
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資格 |
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宅地建物取引主任者試験の合格をきっかけに不動産業界に就職しました。 これまで分譲住宅の新築販売、中古住宅の仲介業務、分譲住宅の土地仕入、開発業務等を中心に経験をしてまいりました。不動産業務に従事した頃はバブル経済が崩壊し、不動産価格の下落、企業破綻等を身近で経験をしてまいりました。事業破綻により住宅ローンの返済が出来ないというお客様からのご相談を受け、任意売却に取り組んだのが、私がこの業務に携わるきっかけでした。昨今ではコロナ禍での住宅ローンの返済変更(リスケジュール)からの通常返済に戻ってしまい返済が滞る事案が急増しているように感じます。それらさまざまな住宅ローン問題のアドバイスを行い皆様のお力になりたいと思います。