勤務中購入の投資マンション、金利上昇で任意売却に切替えたケース
担当者
- ADR
- 任意売却取扱主任者
- 宅地建物取引士
- フィナンシャルプランナー
新卒より大手デベロッパーの新築マンション販売業務に従事。その後、不動産仲介、買取再販事業も経験している不動産歴18年のベテラン。
勤務中の営業電話で投資用マンションを購入、金利上昇で支払いが困難に
33歳
- エリア東京都足立区
- 職業会社員(33歳)
- 家族独身
- 物件種別収益物件
- 残債3,400万円
- 売却価格2,800万円
数年前、有名企業に勤めていたAさんは、職場にかかってきた営業電話をきっかけに投資用マンションを購入しました。当時は独身で経済的に余裕もあり、資産運用の一環として特に抵抗なく契約。しかし、融資を受ける際に営業マンの勧めで「住宅ローン」を利用してしまったことが、後に大きな問題を引き起こしました。 購入から数年後、金融機関に投資用物件であることが発覚し、金利が大幅に上昇。想定外の支出が発生し、資金ショートを起こすようになりました。生活の見通しが立たず、不安を感じたAさんは、当協会へご相談にいらっしゃいました。さらに、Aさんは転勤族で相談当時は都外に在住。直接の面談が難しい状況だったため、リモート相談を活用しながら進めることになりました。
サブリース解除を経て任意売却を成立、今後の生活再建へ
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
Aさんの物件は、ファミリータイプの高額な投資用不動産であり、サブリース会社が転貸していたため、売却価格が残債を大きく下回るオーバーローン状態でした。 まず、Aさんに将来的な選択肢として、以下の3つをご提案しました。 毎月の赤字を継続しながらローンを支払い続ける 繰り上げ返済をして売却する 任意売却を行い、残債を整理しながら生活を立て直す それぞれのメリット・デメリットをお伝えし、Aさんの希望を伺ったうえで、ローンの支払いを滞納しながら、任意売却を進める方針 を決定。 しかし、サブリース契約の解除が大きな課題となりました。解除には時間がかかり、交渉も難航しましたが、債権者と粘り強く交渉を続けた結果、最終的に解除が認められ、任意売却へと進むことができました。売却後の弁護士費用も確保しつつ、スムーズに売却を成立させることができました。
今回の事例のポイント
今回のケースでは、Aさんが 「住宅ローン」 を利用して投資物件を購入していたことが問題の発端でした。投資用不動産であることが発覚し、金利が大幅に上昇してしまったことで、毎月の支払いが困難になった というケースです。このように、本来は住宅ローンが適用されない投資物件であっても、営業マンのアドバイスによって住宅ローンを組んでしまい、後に金融機関に指摘されて金利が跳ね上がるケースは少なくありません。 また、Aさんは転勤族で都外に在住していたため、リモート相談を活用しての売却活動 となりました。さらに、サブリース契約を解除しなければ売却が進められないという問題もありましたが、粘り強い交渉によって解除を成立させ、無事に任意売却を成功させることができました。
債務問題が解決し、今後のキャリアに集中できる環境へ
Aさんにとって、大きな負担となっていたローン問題が解決し、ようやく精神的な余裕を取り戻すことができました。転勤族ということもあり、物件と遠距離でのやり取りが不安要素となっていましたが、リモート相談を活用することで、スムーズに売却を進められたことに安堵されていました。 現在は弁護士と相談しながら、自己破産か任意整理かを決断する予定 で、今後のキャリアプランも見直しているとのこと。債務問題が解決したことで、ようやく仕事に集中できる環境が整い、転職や転属の選択肢を広げられると、前向きな気持ちになっているようです。 「資金繰りの悩みが解消し、仕事にも集中できるようになりました」と、Aさんからも感謝のお言葉をいただきました。
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今回の担当者
小出 裕也
得意分野 |
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資格 |
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新卒より大手デベロッパーの新築マンション販売業務に従事。リーマンショックにより会社が破綻後、 仲介および販売代理の業務に従事。20代で不動産仲介業の新規立ちあげを行い、その後、リノベーション事業を行う買取再販事業に従事。その折に任意売却物件に出会い、現在に至る。 不動産を購入する方の気持ちを理解し、常用されるローンの組み方にも実感を持っている為、不動産を手放さなければならない状況に少しでも活路がないか、最後まで策を講じます。 何を最優先にすべきか決めることは大変なことです。 まずは情報を整理して、希望を捨てずに頼っていただける存在を目指します。