激務によるうつ病・離婚、マンション売却に踏み切ったケース
担当者
- ADR
- 任意売却取扱主任者
- 宅地建物取引士
- 貸金業務取扱主任者
- 賃貸不動産経営管理士
- FP2級
- 他多数
父の会社の連帯保証人として多重債務に陥り、自己破産と実家の任意売却を経験を経験。実体験を基に最善策を提案し、相談者様に尽力する。
激務によるうつ病から離婚に至り、一人でマンションを支えるのが困難になりご相談に
52歳
- エリア東京都狛江市
- 職業会社員
- 家族元妻、子ども1人
- 物件種別マンション
- 残債1400万円
- 売却価格1100万円
Kさんは上場企業にお勤めで、結婚を機にマンションを購入し、お子さんが生まれ幸せな日々を過ごされていました。しかし、激務からうつ病になってしまい、自宅でも気分が塞ぎ込みがちに。さらに、奥様に手を上げてしまうこともあり、最終的に離婚という決断に至ったそうです。離婚後、Kさんは一人でマンションに暮らし続けていましたが、うつ病が悪化して休職を余儀なくされ、住宅ローンの返済も3か月滞納してしまいました。今後の支払いに不安を抱え、当協会へご相談にいらっしゃいました。
思い入れのあるマンションを手放す抵抗を理解しながら、任意売却をご提案して解決に
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
当初は「なんとかマンションに住み続けたい」というお気持ちの強かったKさんですが、実はそのマンションに奥様との思い出が色濃く残っていることが大きな精神的負担になっていると、何度も面談するうちに打ち明けてくださいました。そこで、今後の治療や生活を考えると、心機一転できる環境を整えたほうが良いのではとアドバイス。 マンションの査定額と残っている住宅ローン額を照らし合わせた結果、残債を完全に返済しきれない“オーバーローン”の状態だったため、任意売却を選択することになりました。売却に際しては気持ちの整理が大変だったようですが、ご本人も「これを機会に一歩踏み出したい」という想いを持たれていて、結果的にスムーズに販売活動を進めることができました。
今回の事例のポイント
激務や家庭環境の変化が引き金となり、うつ病を発症してしまう方は少なくありません。Kさんの場合、マンション自体が元妻との思い出を引きずる要因でもあり、住み続けることで症状が悪化する可能性も懸念されました。任意売却という形で大きな支払いの負担を減らし、環境を変えることで、気持ちをリセットして再スタートしやすくなる面があります。ご本人の抵抗感を尊重しつつ、丁寧に説明を重ねることで、前向きな決断を下していただけたのが大きなポイントです。
マンションを売却し、退職後は新たに事業をスタート。気持ちを切り替えて前へ
無事にマンションが売却できたことで、Kさんはローンの重圧から解放されると同時に、「会社復帰は難しい」と判断し退職を選ばれました。もともとIT分野のお仕事をされていたこともあり、ご自身で事業を起こす道を選択されています。 「1人になってから、誰にも弱音を吐けずにいたので、親身に話を聞いてもらえて本当に助かりました。思い出のマンションを手放すのはつらかったですが、今は気持ちがすっと軽くなったようで、ようやく前に進もうという気持ちになれました」と、Kさんは今後も治療を続けながら、新しい道を歩んでいく決意を固められたご様子です。 ご本人のつらさが大きいと、話し合いや決断までに時間がかかるケースもありますが、悩みを共有し早めにご相談いただくことで、よりスムーズに解決策を模索できることがあります。Kさんが少しでも穏やかな日々を取り戻せるよう、これからも応援してまいります。
ご相談は全国から無料で受付中!
今回の担当者
葛西 英和
得意分野 |
|
資格 |
|
父の会社の連帯保証人として多重債務に陥り、自己破産と実家の任意売却を経験。実家を守るため独学で勉強し、親族間売買で自宅を死守することに成功。2005年の破産法改正で、過去の様に厳しいだけの内容ではなく、債務者を復権させる内容に変化していることに気づく。任意売却には宅建業法と民事執行法の専門知識が必須であり、通常の不動産売買の知識だけでは解決できない場合が殆ど。自身の実体験を基に最善策を提案し、相談者様に尽力する。