住宅ローンの支払いを待ってもらうことは可能?手続きの流れや注意点を解説
更新日 2025-11-13
「住宅ローンの支払いは待ってもらえる?」
「リスケジュールにはどのような手続きが必要?」
物価高や金利上昇の影響により住宅ローンの支払いが難しくなり、「支払いを待ってもらうことは可能か」と不安や疑問を抱えている方は少なくありません。
住宅ローンのリスケジュールが認められれば、月々の返済額を抑えることができ、自宅を手放さずに済む可能性があります。
ただし、リスケジュールにはいくつかの条件や注意点があるため、事前に内容を理解しておくことが大切です。
本記事では、住宅ローンの支払いを待ってもらえるかどうか、手続きの流れ、メリット・デメリット、注意点などについて解説します。
住宅ローンの支払いを待ってもらう(リスケジュール)ことは可能?
住宅ローンの返済が厳しくなったからといって「相談しても対応してもらえない」と決めつける必要はありません。
状況や金融機関によっては、返済条件の見直し(リスケジュール)が認められる場合があります。
そのため、まずは金融機関に相談し、負担を軽減できる方法がないか確認することが大事です。
金融機関に相談すると待ってもらえる(リスケジュール)可能性がある
金融機関に相談しても、返済そのものを完全に止めることはできません。
ただし、返済期間を延長して毎月の返済額を抑えたり、一定期間は元金の支払いを止めて利息のみの支払いに変更するなど、返済条件を見直す「リスケジュール」は可能です。
■リスケジュールの主な種類
| 返済期間を延ばす | 返済期間を延ばし、毎月の返済額を減らせる。返済負担が軽くなれば、支払いに余裕が生まれ、返済が滞納してしまうリスクを抑えることにつながる。ただし、返済期間が長くなる分、トータルの支払額は増える点には注意が必要。 |
| 利息のみを支払う | 一定期間、元金の支払いを止めて利息のみの支払いに切り替える方法。元金据置となり返済額が大幅に軽減されるため、一時的に家計が厳しいときに有効。ただし、元金が免除されるわけではなく、後々支払っていかなければならない |
リスケジュールによって、そのまま滞納になり自宅を手放さざるを得なくなる事態を避けられる可能性があります。
リスケジュールが認められる場合の条件
リスケジュールの条件は金融機関によって異なり、明確に公表されていないことがほとんどです。
ただし、一般的には、失業や会社の業績悪化による収入減少、病気やケガによる入院などの健康上の問題、家族の介護など生活環境の変化といった、返済が困難となった合理的な理由がある場合に認められることが多いです。
住宅ローンの支払いを待ってもらう際のメリットとデメリット
住宅ローンの支払いを待ってもらうことには、メリットとデメリットの両面があります。
事前にそれぞれを理解しておくことで、自分にとって最適な判断がしやすくなり、返済に関するリスクを抑えることにもつながります。
ここでは、住宅ローンの支払いを待ってもらう際のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
住宅ローンをリスケジュールすることで得られる主なメリットは以下のとおりです。
- 月々の返済負担を減らせる
- 一時的な家計の苦境を乗り切る手段として活用できる
- 収入が回復するまでの時間を確保できる
- 審査があるため必ずしも待ってもらえるとは限らない
リスケジュールを行うことで、厳しい状況を一時的に緩和できる可能性があります。
デメリット
住宅ローンをリスケジュールした場合のデメリットは、次のとおりです。
- 返済期間が延びることで支払総額が増える可能性がある
- 一時的に負担が軽くなっても将来的な返済が厳しくなる場合がある
- リスケジュールを行っても必ずしも滞納を回避できるとは限らない
これらのデメリットも理解した上で、リスケジュール後も返済を続けることが大事です。
あわせて読みたい
住宅ローンの支払いを待ってもらう際の費用
住宅ローンの返済をリスケジュールする場合、手続きそのものにかかる費用は基本的にはありません。
ただし、返済期間が延びることで利息が増えたり、繰上返済を行う際に手数料が発生したり、保証会社への事務手数料が必要となる場合があります。
そのため、リスケジュールを検討する際には、利息や手数料がどの程度増えるのかを事前にシミュレーションしておくことが大切です。
住宅ローンの支払いを待ってもらう際の手続きの流れ
住宅ローンの支払いを待ってもらう際の手続きの流れは、次のとおりです。
- 金融機関へ相談する
- 返済状況に合わせたリスケジュール方法を検討する
- 必要書類を準備して申請手続きを行う
- 金融機関の審査を経てリスケジュールの可否が決まる
手続きの流れを知っておくことで、よりスムーズに進めやすくなります。
1.金融機関へ相談する
まずは、住宅ローンを借りている金融機関に「返済条件の変更(リスケジュール)」ができるか相談します。
「相談しても難しいだろう」と決めつけてしまわず、早めに連絡することが大切です。
返済が厳しくなっている理由や、現在支払える金額の目安などを具体的に伝えることで、金融機関側も状況に応じた提案を検討しやすくなるため、できるだけ早い段階で相談しましょう。
2.返済状況に合わせたリスケジュール方法を検討する
金融機関へ相談すると、返済期間の延長や元金据置といった、いくつかのリスケジュール案が提示される場合があります。
その中から、自分たちの状況や今後の見通しに合った方法を選択することが大事です。
3.必要書類を準備して申請手続きを行う
リスケジュールの内容に問題がなければ、必要書類を揃えて正式に申請手続きを行います。
必要となる書類は金融機関やリスケジュールを希望する理由によって異なるため注意が必要です。
たとえば、病気やケガなどによる収入減が理由の場合は、収入証明書や診断書などの提出を求められることがあります。
スムーズに手続きを進めるためにも、早い段階で必要書類を確認し、準備しておくことが大切です。
4.金融機関の審査を経てリスケジュールの可否が決まる
申請後、金融機関で審査が行われます。
審査を無事に通過できれば、審査に通過すればリスケジュールが適用され、月々の返済額を軽減可能です。
ただし、リスケジュール後も返済が滞ってしまうと、最終的に自宅を手放さざるを得なくなる可能性が高まるため注意しましょう。
無理のない返済計画を立て、継続して返済していくことが大事です。
住宅ローンの支払いを待ってもらう際の注意点
住宅ローンの支払いを待ってもらう際の注意点を事前に理解しておくことが重要です。
あらかじめポイントを押さえておくことで、リスクを抑えながら、より計画的に対応を進めやすくなります。
ここでは、住宅ローンの支払いを待ってもらう際の注意点を解説します。
返済額自体が減るわけではない
住宅ローンの返済期間延長や元金据置などのリスケジュールを行った場合でも、支払う総額が減るわけではない点に注意が必要です。
あくまで返済の時期を先延ばしにする措置であり、返済そのものが免除されるわけではありません。
認められない場合の対処法も考えておく
金融機関に相談すれば、必ずしも住宅ローンの支払いを待ってもらえるとは限りません。
もし、リスケジュールが認められない場合は、売却や債務整理など、他の方法を検討する必要があります。
あわせて読みたい
あわせて読みたい
事前に返済シミュレーションを考えておくことが大事
リスケジュールが認められたとしても、その後の返済が滞ってしまえば、最終的に自宅を手放さざるを得ない可能性が高まるため注意が必要です。
そのため、事前にリスケジュール後の返済額をシミュレーションし、無理なく返済を続けられるかどうかをしっかり確認しておくことが大事です。
住宅ローンの支払いを待ってもらうことは可能!早めの相談が大事
住宅ローンの返済が難しくなった場合は、金融機関へ相談することで返済条件を見直してもらえる可能性があります。
たとえば、返済期間の延長や元金据置により、月々の負担を一時的に軽減することが可能です。
ただし、あくまでも「支払いの先送り」であり、返済が免除されるわけではありません。
将来的にきちんと返済していくためにも、今後の資金計画をしっかりと立てることが大切です。
返済が滞り続けてしまうと、最終的に自宅が競売にかけられてしまう可能性もあるため注意が必要です。
任意売却により競売を回避することは可能ですが、早めの対応と専門家のサポートが重要になります。
当サイトを運営する一般社団法人 全国任意売却協会では、状況に合わせた的確なアドバイスとサポートを提供しています。お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
ご相談は全国から無料で受付中!
解決事例一覧
「ゆとりローン」の返済額倍増と教育費が直撃!計画的な任意売却で不安を乗り越えたケース
福岡市にお住まいのSさん(52歳)は、新築マンションを購入した際に「ゆとりローン」を利用しました。当初の月々返済額は11...
「住宅ローンを3人で組む」リスクが表面化。親子3人名義の家を任意売却したケース
Kさんは母と妹との3人家族で、夢だったマイホームを親子3人名義で購入。住宅ローンを3人で組む(収入合算)ことで審査を通し...
2軒分の住宅ローンと高額な債務を任意売却と自己破産でゼロに!再スタートを成功させたケース
Tさんは、新しい住宅を購入する際、以前所有していた戸建の残債に新築の住宅ローンを上乗せして融資を受け、2軒分のローンを抱...
40代で会社が倒産、過労と離婚を経て任意売却で生活を立て直したケース
Dさんは東京都清瀬市で不動産関連会社を経営していましたが、業績悪化により会社は倒産。借金こそなかったものの、その直後に過...
2軒分住宅ローン負担増、任意売却と自己破産でゼロ負担に再出発したケース
Tさんは、新しい住宅を購入する際、以前所有していた戸建の残債に新築の住宅ローンを上乗せして融資を受け、2軒分のローンを抱...
50歳でうつ病を発症、「住宅ローンが払えない」状況から任意売却で再出発したケース
Bさんは群馬県高崎市で28年間勤務していましたが、50歳のときにうつ病を発症。1年後には早期退職となり、失業保険も切れた...
60歳を過ぎて仕事が減少し、事業資金の負債を抱えたケース
海老名市にお住まいのSさん(72歳)は、以前は自営業を営んでおり、収入も安定していました。お子さんも3人いたことから、4...