個人民事再生(こじんみんじさいせい)
個人民事再生とは、借金を抱えた個人が、一定の条件を満たすことで債務の一部を減額し、計画的に返済できるようにする法的手続きです。主に住宅を手放さずに借金を整理したい場合に利用され、
適用される条件として、①住宅ローンを除いた借金が5,000万円以下であること、②安定した収入があり、現状のままでは返済が困難だが、減額すれば返済可能であることが挙げられます。個人民事再生には「住宅ローン特則」という制度があり、これを利用することで、住宅ローンの支払いを一定期間猶予することができます。
ただし、この制度を利用するには、現在居住している住宅であること、住宅ローン以外の抵当権が設定されていないことなどの条件があります。住宅ローン特則を活用すれば、住宅を維持しながらその他の債務を減額し、再スタートを切ることが可能になります。