売却基準価額(ばいきゃくきじゅんかかく)
売却基準価額とは、競売において裁判所が設定する不動産の入札基準となる価格です。競売が申し立てられると、裁判所の執行官と不動産鑑定士が対象不動産を調査し、その評価を基に裁判所が決定します。一般的に売却基準価額は市場価格の4~5割程度とされており、これは競売物件が事前に内部を確認できないなど、通常の市場取引に比べて購入リスクが高いためです。入札は、売却基準価額の8割以上(買受可能価額)から可能で、人気エリアの物件では売却基準価額を上回る金額で落札されることもあります。なお、入札する際には売却基準価額の2割以上の保証金を納付する必要があります。