全国対応・土日も受付・無料相談 【受付時間】9:00~20:00(年中無休)

期限の利益喪失(きげんのりえきそうしつ)

期限の利益喪失とは、借入契約において設定された「期限の利益」(分割払いの権利)を失うことを指します。期限の利益とは、契約で定めた期日まで分割で返済できる権利 のことですが、一定の条件を満たすとこの権利が失われ、債務者は残りの債務を一括返済しなければならなくなります。

期限の利益喪失の主な原因

民法第137条では、以下のようなケースで債務者は期限の利益を喪失すると規定されています。

・破産手続開始の決定を受けた場合

・担保を滅失・損傷・減少させた場合

・担保を提供する義務があるにもかかわらず、提供しない場合

また、住宅ローンやその他の借入契約には、金融機関ごとに「期限の利益喪失条項」が明記されており、長期滞納や契約違反があった場合にも期限の利益を失う可能性があります。

期限の利益喪失の影響

期限の利益を喪失すると、金融機関や債権者は残債の一括返済を請求 することができます。これにより、債務者の経済的負担が急増し、対応が困難になると、競売や任意売却に進むケースも少なくありません。特に住宅ローンの場合、通常は滞納が半年程度続くと期限の利益を喪失し、金融機関が保証会社に代位弁済を請求、最終的に保証会社が競売を申し立てる流れになります。

期限の利益喪失を回避するための対策

期限の利益を失わないためには、計画的な返済 が重要です。また、万が一返済が困難になった場合は、早めに金融機関へ相談し、リスケジュール(返済条件の変更)や借り換えを検討することが有効 です。

ワンポイント

期限の利益を喪失すると、残債の一括返済を求められ、対応を誤ると競売に進む可能性があります。滞納が続く前に金融機関と交渉し、リスケジュールや任意売却を検討することで、より有利な解決策を選択できます。

関連用語

関連記事一覧

用語集トップへ
メール相談 LINE相談

全国から無料相談受付中!年中無休