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住宅ローン滞納1カ月でもまだ間に合う!リスクを最小限にする対処法とNG行動

更新日 2026-01-30

瀧 基洋

記事監修者

瀧 基洋

バブル崩壊を経験し、住宅販売・仲介・開発に従事。
事業破綻による住宅ローン問題を機に任意売却に注力し、返済相談を支援。

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目次

「急な出費が重なり、住宅ローンの引き落としができなかった」

初めての滞納に、大きな不安や焦りを感じている方は少なくありません。しかし、今すぐ正しく対処することで、事態の悪化を確実に防ぐことができます。逆に、この初期段階での対応を誤ると、取り返しのつかない状況へ進んでしまうリスクもあります。

この記事では、住宅ローンを1カ月滞納した際に具体的に何が起こるのか、リスクを最小限に抑えるための対処法を分かりやすく解説します。この記事を読むことで正しい知識を持ち、事態の悪化を防げます。

住宅ローンを1カ月滞納した際に起こること

住宅ローンの滞納が1カ月発生した時点では、すぐ家を差し押さえられたり、追い出されたりすることはありません。

ここでは、滞納1カ月目に発生する具体的な3つの変化について解説します。

督促の方法が電話から「書面」へと変わる

引き落とし直後の電話連絡に加え、滞納して1カ月経過すると「督促状」などの書面が届くようになります。個別の連絡を続けながら、事務的な回収プロセスも開始したことを示す重要なサインです。

文面は穏やかでも、銀行内では「延滞先」として管理され始めているため、放置することは得策ではありません。督促状には担当者の連絡先が記載されているため、必ず開封して確認し、速やかに連絡を入れましょう。

延滞日数に応じて「遅延損害金」が発生する

返済期日の翌日から、滞納解消まで日割りで「遅延損害金」が加算され続けます。利率は契約で定めた水準となり、年14%台が用いられる傾向です。通常の住宅ローン金利に比べて高額に設定されています。

例えば、年14.0%なら残高10万円あたり1カ月の遅延損害金は約1,200円前後になります。少額に思えますが、これは元金に対するペナルティであり、本来の利息とは別に支払わなければなりません。滞納が長引けば遅延損害金は雪だるま式に膨れ上がります。

金融機関内の顧客データに滞納の事実が記録される

1カ月の滞納であれば、外部の信用情報機関(ブラックリスト)に事故情報として登録されることは稀ですが、金融機関内部のデータには確実に記録が残ります。

内部記録は、将来的な金利優遇や追加融資の審査に悪影響を及ぼす可能性があります。また、短期間でも遅延を繰り返せば「返済能力に問題あり」とみなされ、銀行からの信用を失うため注意が必要です。

滞納が長引くと将来の返済に及ぼす影響

滞納が続くと、その後の返済計画やライフプランに長期的な悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、見落としがちな将来への影響について詳しく解説します。

金利優遇が打ち切られ返済額が増えるリスク

住宅ローン契約では、店頭金利から一定幅を引き下げる「優遇金利」の適用が一般的です。しかし、契約条項には返済の滞納が発生すると、優遇措置を停止する旨が記載されている場合があります。

優遇が解除され基準金利に戻ると、月々の返済額が数万円単位で跳ね上がる恐れがあります。一度失った優遇金利は、滞納を解消しても復活しないケースが多く、総返済額が大幅に増加する深刻なリスクとなります。

他行への借り換えや追加融資の審査が厳しくなる

滞納が続き、外部の信用情報機関に事故情報の事実が記録されると、条件の良い他行への「借り換え」審査に通らなくなる可能性が高まります。金融機関は返済実績をチェックするため、直近の滞納歴は審査においてマイナス評価となるからです。

また、将来的にリフォームローンや教育ローンなど、新たな借り入れが必要になった際も審査で不利になります。滞納が長引くほど、将来の家計改善やライフイベントの資金計画を制限する原因となりかねません。

滞納1カ月目ですぐに取るべき4つの対処法

滞納が1カ月で留まるか、長期化して家を失うかの分かれ目は、初動対応にかかっています。実践すべき4つの具体的な対処法は、以下のとおりです。

  • 借入先の金融機関へ連絡して支払いの意思を伝える
  • 返済条件変更の「リスケジュール」を相談する
  • 家計を把握し固定費の削減を徹底する
  • 「今後も返済が困難」なら任意売却を視野に入れる

それぞれの内容を見ていきましょう。

借入先の金融機関へ連絡して支払いの意思を伝える

引き落としができなかった、あるいは今月の支払いが厳しいと分かった時点で、速やかに金融機関へ電話連絡を入れましょう。

電話口では、誠実な姿勢で「支払う意思がある」ことを伝え、「いつまでに」「いくら」入金できるかを具体的に伝えてください。事前の連絡があれば、督促の電話を一時的に控えてくれるなど、柔軟な対応を引き出せる可能性があります。

返済条件変更の「リスケジュール」を相談する

一時的な資金不足ではなく、今後も返済が難しい場合は、金融機関に返済計画の見直し(リスケジュール)を相談しましょう。

相談することで、月々の負担を圧縮できる可能性があります。主な対応は以下のとおりです。

  • 返済額減額(一定期間)
  • 利息のみ返済(一定期間)
  • 返済期間の延長

ただし、いずれも利息負担が増え、総支払額は増加します。家計の収支状況と改善計画を持参し、実現可能なプランを提示することが重要です。

家計を把握し固定費の削減を徹底する

通帳やレシートを集め、何にいくら使っているか家計を可視化しましょう。滞納の原因となった家計の収支バランスの見直しは、基本的かつ重要な自力で取り組める改善策になります。

食費などの変動費よりも、次のような固定費の削減が効果的です。

  • 通信費
  • 保険料
  • サブスクリプション
  • 車両費

また、不用品の売却で即座に現金を確保するなど、少しでも返済資金を捻出する姿勢が大切です。

「今後も返済が困難」なら任意売却を視野に入れる

収入減などでリスケジュールも難しく、住宅ローンの返済継続が絶望的な場合は、競売を避けるために「任意売却」の検討を始めましょう。

「まだ1カ月」と思うかもしれませんが、早期の判断で有利な条件を引き出せる選択肢が多く残ります。引っ越し費用の確保や、市場価格に近い高値での売却などです。専門家への相談は早いほど、生活を守るための対策ができます。

住宅ローンを払えないときに避けるべき3つのNG行動

焦りから誤った行動をとると、状況をさらに悪化させてしまいかねません。避けるべき3つのNG行動を紹介します。

  • 銀行からの督促や連絡を無視する
  • 他社からの借入金で返済する
  • 専門家への相談が遅れる

それぞれの内容を見ていきましょう。

銀行からの督促や連絡を無視する

連絡を無視し続けることは、最も避けるべき対応です。銀行は返済の意思がないと判断し、通常よりも早く法的措置へ移行する可能性があります。

「すぐに返すお金がない」というような状況で、折り返しの連絡は気持ちとして難しいかもしれませんが、正直に伝えましょう。今後の相談をするためにも、銀行との信頼関係を維持できます。

他社からの借入金で返済する

住宅ローンの返済資金を、カードローンや消費者金融などの金利の高い借金で補填することはやめましょう。返済資金のない中で一時的な支払いのために、借り入れを続けても、借金総額は増え続けて最終的には多重債務になってしまいます。

新たな借金で穴埋めをするのではなく、根本的な家計の見直しやリスケジュールなどの相談を優先すべきです。

多重債務になった場合について詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:住宅ローン滞納地獄の末路とは?競売までの全流れと多重債務でもできる解決策を解説

専門家への相談が遅れる

「まだ1カ月だから大丈夫」と楽観視し、相談を先延ばしにすることは、大きな機会損失です。時間が経つほど、リスケジュールや任意売却といった解決手段が選べなくなります。

また、知識のない知人への相談は、誤った判断につながるリスクがあります。インターネットの情報だけで自己判断せず、金融機関や住宅ローン問題に特化した専門機関への相談によって、選択肢を広げられます。

住宅ローン滞納を放置した際の流れ

1カ月の滞納を放置すると、事態は時間とともに深刻化します。具体的な流れは、以下のとおりです。

  • 2〜3カ月目:催告書が届く、信用情報が登録される
  • 3〜6カ月目:一括返済を求められ分割払いが不可になる
  • 6カ月以降:自宅が差し押さえられ競売が開始される

それぞれの段階について見ていきましょう。

2〜3カ月目:催告書が届く、信用情報が登録される

滞納が2〜3カ月続くと、「督促状」から、より厳しい内容の文面が記載された「催告書」へ変わります。内容証明郵便で届くこともあり、法的措置を見据えた対応となっています。

この時期には信用情報機関に事故情報が登録される傾向です。いわゆるブラックリスト入りとなり、クレジットカードや各種ローンの新規契約・更新の審査が通りにくくなるなど、生活に支障が出始めます。

3〜6カ月目:一括返済を求められ分割払いが不可になる

滞納が続くと「期限の利益喪失通知」が届き、これまで認められていた分割払いの権利を失います。その結果、住宅ローンの残高全額を一括返済するよう請求されるのです。

一括返済は現実的に不可能なため、保証会社(または債権回収会社)が銀行へ借金を肩代わりする「代位弁済」が行われるでしょう。代位弁済により債権者が銀行から保証会社へ移ります。

6カ月以降:自宅が差し押さえられ競売が開始される

保証会社は回収が進まない場合、裁判所に競売を申し立てます。裁判所は受理すると「競売開始決定通知」を債務者へ送付します。

その後、自宅の査定や写真撮影といった現況調査が行われ、競売物件の情報がインターネットなどで一般公開されるスケジュールです。落札者から支払いが行われると、すぐに明け渡す必要があり、最終的には強制退去となります。

住宅ローン「1カ月目の滞納」に関するよくある質問

住宅ローンを1カ月滞納してしまった際に、よく寄せられる質問をまとめました。

1カ月だけ滞納してもブラックリストに載りますか?

1カ月だけの滞納であれば、すぐに信用情報機関へ事故情報を登録されてブラックリストに載ることは稀です。一般的には3カ月の延滞が登録の目安とされています。

ただし、過去に支払いの遅れを繰り返している場合は、1カ月でも登録される可能性があります。

住宅ローンの滞納が家族にバレることはありますか?

銀行からの督促状は自宅に郵送されるため、家族に知られる可能性は高いでしょう。滞納が進み競売になると、裁判所からの通知や執行官の訪問があるため、隠し通すことは不可能です。

今すぐ入金すれば今後は通常通り分割払いできますか?

滞納が1カ月目であれば、元金と利息に遅延損害金を加えた金額を入金することで、これまで通りの分割払いに戻れるケースが多い傾向です。

銀行の督促を無視するとすぐに家を追い出されますか?

1カ月の滞納ですぐに家を強制的に退去させられることはありません。競売による所有権移転と強制執行の手続きが完了するまで、住み続けることは可能でしょう。

ただし、無視を続ければ、結果的に家を失うまでの期限を早めます。

まとめ:競売を回避するために滞納1カ月目のいま、専門家へ相談を

住宅ローンの滞納が1カ月であれば、まだ生活再建のために選択肢は多く残されています。大切なのは、一人で悩まず、専門家に相談することです。

時間が経過するほど、解決の選択肢は狭まり、競売という結末に近づいてしまいます。

一般社団法人全国任意売却協会では、住宅ローン返済に困っている方からのご相談を無料で受け付けています。個々の状況に合わせた最適な解決策を一緒に考え、生活を守るお手伝いをいたします。まずは、お気軽に一度ご相談ください。

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