いじめで収入途絶、任意売却で住宅ローン・諸費用を完済したケース

担当者
- ADR
- 任意売却取扱主任者
- 宅地建物取引士
- 貸金業務取扱主任者
- 賃貸不動産経営管理士
- FP2級
- 他多数
父の会社の連帯保証人として多重債務に陥り、自己破産と実家の任意売却を経験を経験。実体験を基に最善策を提案し、相談者様に尽力する。
上司からのいじめによる引きこもりで収入が途絶え、このままでは両親も住めなくなるとご相談に
55歳
- エリア神奈川県
- 職業会社員(55歳)
- 家族両親、兄、所有者本人
- 物件種別マンション
- 残債1600万円
- 売却価格1780万円
今回ご相談にいらしたのは、住宅ローンの所有者となっているお姉様でした。お姉様の弟さんが勤め先の上司数人からいじめを受け、精神的に追い詰められて引きこもりになってしまい、収入をまったく得られない状況に陥ったそうです。この先ローンの滞納が始まり、競売になってしまうのではないかと危機感を持ち、「何とか両親が住めなくなる事態を防ぎたい」という強い思いから、当協会にご相談くださいました。
期限の利益を失う前に任意売却で完済し、自己破産や生活保護を回避して解決に
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
翌月から住宅ローンの滞納が始まる可能性が高いと伺ったため、遅延損害金などが発生する前に、スピード感を持って任意売却を進めるのが得策だと判断しました。そこで「競売になる前に任意売却で完済し、余計な負担を減らしましょう」とアドバイスさせていただきました。 問題は、弟さんが引きこもり状態で部屋から一切出てこられないことでした。ご家族が声をかけても拒絶されてしまうため、当協会の担当者が粘り強く説得を続け、「話を聞いてもらうまでドアの前でじっと待ち続ける」という姿勢を示しながら、少しずつ弟さんの心を開いていくことに重点を置きました。その間、ご家族にはあえて直接話しかけるのを控えていただき、当協会に任せていただくようお願いしたことで、弟さんとのコミュニケーションがスムーズに進むようになりました。
今回の事例のポイント
このケースでは、まだ正式な滞納が始まる前で、競売手続きに入る前の段階だったため、任意売却で完済しやすい状況が残されていたことが大きかったと言えます。さらに、引きこもり状態の弟さんとじっくり向き合い、不安を取り除きながら手続きを進めることで、家族全員が納得した形で解決へと進められたのがポイントでした。もし滞納が数カ月続いてからのご相談であれば、自己破産や生活保護も考えなければならない可能性が高まっていたため、早期のご相談が功を奏した事例だと思われます。
住宅ローンも管理費・税金・キャッシングの滞納も全て完済し、家族一緒に新生活をスタート
今回の売却によって、抵当権者以外のキャッシングや管理費・税金の滞納なども含めてすべて完済することができました。当初は自己破産や生活保護も覚悟されていたようですが、早めに動いたことで競売を回避し、両親も含めて無事に転居を終えることができたとお聞きしています。 「家族がいくら声をかけても無視されていたのに、協会の相談員さんが来られたときだけ部屋から出てきて会話をするようになり、私たち両親も本当に驚きました。おかげで、弟は職場へ謝罪にも行くことができ、今では職場復帰もかなっています。新居での生活も落ち着いてきていて、ほっとしました。ありがとうございました」と、ご相談者様は安心した様子でお話しくださいました。今はご兄弟・ご両親ともに新しい暮らしの中で、ようやく気持ちを取り戻しているとのことで、大変喜んでいただいております。
ご相談は全国から無料で受付中!
今回の担当者

葛西 英和
| 得意分野 |
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| 資格 |
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父の会社の連帯保証人として多重債務に陥り、自己破産と実家の任意売却を経験。実家を守るため独学で勉強し、親族間売買で自宅を死守することに成功。2005年の破産法改正で、過去の様に厳しいだけの内容ではなく、債務者を復権させる内容に変化していることに気づく。任意売却には宅建業法と民事執行法の専門知識が必須であり、通常の不動産売買の知識だけでは解決できない場合が殆ど。自身の実体験を基に最善策を提案し、相談者様に尽力する。