「住宅ローンを3人で組む」リスクが表面化。親子3人名義の家を任意売却したケース

親子3人名義の住宅ローンが破綻、家族の変化で返済困難に
- エリア東京都内
- 職業会社員(長女Kさん)
- 家族母・妹
- 物件種別戸建(共有名義)
- 残債—
- 売却価格—
Kさんは母と妹との3人家族で、夢だったマイホームを親子3人名義で購入。住宅ローンを3人で組む(収入合算)ことで審査を通しました。当初は1/3ずつの負担予定でしたが、2年後に妹が結婚し家を出てから支払いが滞り、やがて停止。母も定年退職し、長女Kさんが1人で3人名義の住宅ローンを担うことに。これ以上の返済は難しいと判断し、当協会へ相談に来られました。
絶縁状態の共有名義人(3人名義)の同意を得て任意売却を実現
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
Kさんとお母様のご希望は「無理をせず平穏な生活を取り戻したい」というものでした。返済継続が困難なため任意売却を提案。課題は、3人名義の共有者である妹が遠方におり絶縁状態だったことでしたが、時間をかけて売却への同意を得ることに成功。債権者との調整もスムーズに進み、任意売却を完了しました。
今回の事例のポイント
・住宅ローンを3人で組むことで生じた複雑な所有関係を調整
・絶縁状態の3人名義の共有者とのやり取りを間接的に代行
・生活再建を重視した柔軟で迅速な提案
・相談者の精神的負担を軽減する細やかな対応
顔を合わせずに売却完了、穏やかな暮らしを再スタート
任意売却後、Kさんとお母様は新しい住まいに転居し、落ち着いた生活を送られています。会社員としての安定収入があり、債権者との返済条件も調整済み。妹との関係は絶たれたままですが、「1度も顔を合わせずに3人名義の売却まで終えてくれて感謝しています」とKさん。住宅ローンを3人で組むという重い負担から解放され、今は親子2人で支え合いながら前向きな生活を築かれています。
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今回の担当者

瀧 基洋
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宅地建物取引主任者試験の合格をきっかけに不動産業界に就職しました。 これまで分譲住宅の新築販売、中古住宅の仲介業務、分譲住宅の土地仕入、開発業務等を中心に経験をしてまいりました。不動産業務に従事した頃はバブル経済が崩壊し、不動産価格の下落、企業破綻等を身近で経験をしてまいりました。事業破綻により住宅ローンの返済が出来ないというお客様からのご相談を受け、任意売却に取り組んだのが、私がこの業務に携わるきっかけでした。昨今ではコロナ禍での住宅ローンの返済変更(リスケジュール)からの通常返済に戻ってしまい返済が滞る事案が急増しているように感じます。それらさまざまな住宅ローン問題のアドバイスを行い皆様のお力になりたいと思います。