病気で収入不安定、弁護士連携の任意売却で多重債務整理したケース
病気により安定した収入が得られなくなり、複数の返済が重なって住宅ローンを滞納してご相談に
43歳/女性
- エリア埼玉県さいたま市
- 職業会社員(奥様・43歳)
- 家族ご主人(45歳)
- 物件種別マンション
- 残債2400万円
- 売却価格1300万円
ご相談いただいた時点で、マンションの住宅ローンを5か月分滞納している状態でした。さらに、税金の滞納が300万円、クレジットカードなどによる借り入れが500万円以上あり、マンション管理費も90万円近く滞納しているという状況でした。ご夫婦とも体調を崩されており、長期にわたって定職に就けず、医療費や生活費を補うためにクレジットで借り入れを重ねるうちに、支払いが困難になってしまったとのこと。今後の返済は到底続けられないと判断し、自己破産を視野に入れつつ任意売却をしたいというご希望で、当協会にご相談に来られました。
弁護士連携で多重債務を整理し、任意売却を成功に導く
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
お話を伺うと、多額の税金滞納があるうえ、住宅ローンだけでなく複数のクレジット債務も抱えているため、一つひとつ整理しながら任意売却を進める必要がありました。そこで、まずは弁護士と連携し、自己破産に向けた準備を同時並行で行いながら、住宅ローンの債権者や市役所など、関係各所へ任意売却に移行する旨を通知することにしました。 しかし、市役所による差押えを解除するための応諾金額が高く、交渉が長引く要因となりました。物件の販売そのものは進められましたが、差押え解除の金額次第では取引が成立しない懸念があったのです。最終的には、買主の方にご協力いただき、応諾金を確保することで無事に契約を結ぶことができ、マンションを任意売却という形で売却する運びとなりました。
今回の事例のポイント
今回のケースでは、住宅ローン以外にも税金やクレジット債務など、多方面からの返済を抱えていたため、調整に時間がかかりました。とくに市役所の差押え解除に必要な応諾金が高額で、販売価格とのバランスをとるのが難しく、当初の想定よりも長い期間を要しました。それでも、買主様が応諾金の一部を負担してくださったことで最終的に売却を成立させ、自己破産への道も同時に進められるようになりました。身体的にも不安定な状況にあるご相談者様には負担の大きい手続きでしたが、弁護士と連携しながら一歩ずつ解決に近づけたことが大きかったと感じています。
ローン支払いの重圧から解放され、再出発に向けて落ち着いて準備
任意売却が成立したことで、マンションのローンは売却代金で処理され、今後は残っている債務を自己破産で整理していく見通しになりました。「夫婦で体調を崩してからは借り入れが膨れ上がるばかりで、本当に先が見えませんでした。相談を重ねる中で、丁寧に状況を説明してくださって安心できました。まだ解決すべきことは残っていますが、ようやく少し希望が持てそうです」とのお言葉をいただきました。 お身体の調子を見ながらの連絡は大変だったようですが、その分しっかりコミュニケーションを重ねられたことで、信頼関係を築きながら最後まで手続きを進めることができました。これから自己破産を含めた整理を行い、新しい生活に向けて再スタートされるとのことです。ご夫婦のこれからの生活が安定していくよう、私たちも心から応援しています。
ご相談は全国から無料で受付中!
今回の担当者
河手 明久
得意分野 |
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資格 |
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新卒にて主に投資用不動産の仕入れを行う不動産会社に就職。営業をする中で、差押、競売等の登記が入った不動産の所有者様とお話しするうちに任意売却というワードを知り、この分野への興味が湧いたことを機に任意売却を専門とする不動産会社に転職。任意売却を一から学び、資格を取得し晴れて協会の相談員となった。活力と誠実さが強み。