両親の相続問題とローン滞納、相続放棄と任意売却で再出発したケース

担当者
- ADR
- 任意売却取扱主任者
- 宅地建物取引士
新卒にて不動産仲介会社に就職後、自身のお客様がローンの滞納や離婚を機に競売にかけられてしまうことを経験。そういった方を少しでも減らすために任意売却に注力。
両親の相続問題と住宅ローン滞納が重なり、競売寸前に相談へ

- エリア千葉県市川市
- 職業会社員
- 家族—
- 物件種別マンション
- 残債2,600万円
- 売却価格2,900万円
Aさんは、数ヶ月前から住宅ローンの滞納が続き、ついに競売開始の通知が届いてしまいました。そんな中、ご両親が相次いで他界するという不幸が重なり、Aさんは自身の住宅ローン問題だけでなく、両親の相続問題にも直面することに。 特に、お父様には複数の金融機関からの借入があり、親の借金を相続する可能性が出てきました。さらに、住宅ローンの滞納が長引いていたことで、遅延損害金が膨れ上がり、競売が進行している状況。 「自分の家のローンさえ払えていないのに、親の借金まで背負うことになるのか…」と、Aさんは途方に暮れ、どうすればいいのか分からなくなってしまいました。 「もう何から手をつけていいのか分からない」と、不安と焦りを抱えながら、全任協へ相談されました。
相続放棄と任意売却を併用し、住宅ローンの完済と生活再建を実現
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
Aさんのケースでは、住宅ローン滞納と相続による借金問題の二重苦を抱えていました。そのため、まずはお父様の借金について、相続放棄の手続きを進めることが最優先となりました。 相続について詳しく確認すると、お母様の持分については団体信用生命保険(団信)で対応可能であることが判明。一方、お父様の持分については、生前にお母様へ贈与していたため、法的に相続放棄が可能であることが分かりました。 並行して、住宅ローンの債権者と交渉を進めました。滞納が1年近く続いていたため、遅延損害金の負担が増大しており、競売を避けるためには早急な売却が必要でした。幸い、物件の市場価値が高く、適切な販売価格を設定したことで、任意売却での解決が可能に。最終的には、売却後に余剰金が残る形で決済できる見込みが立ちました。
今回の事例のポイント
このケースの最大のポイントは、相続と住宅ローン滞納の問題が同時に発生していたことでした。 通常、相続の問題と住宅ローンの任意売却は別々に進めることが多いですが、今回は並行して進めることでスムーズな解決を図ることができました。 また、住宅ローンの債権者は当初、競売での解決を希望していましたが、交渉を重ねたことで任意売却への理解を得ることができました。競売を回避できたことで、Aさんにとってより有利な条件で売却でき、余剰金を手元に残すことが可能となりました。
相続の負担を回避し、住宅ローンも完済。再スタートへ
住宅ローンは、売却代金で完済することができ、競売を回避することができました。また、相続放棄の手続きを進めたことで、お父様の借金を引き継ぐこともなくなり、Aさんは経済的な負担から解放されました。 現在、Aさんは無理のない家計で生活を再スタートし、新たな住まいへ引っ越しを済ませています。 「両親が亡くなり、住宅ローンも払えず、正直、もうどうしたらいいのか分からない状態でした。でも、相談したことでひとつひとつ問題が整理されて、先が見えてきました。」 「任意売却で競売を避けることができただけでなく、売却後に余剰金が残ったことで、今後の生活の目処も立ちました。相続放棄についてもサポートしてもらえて、本当に助かりました。」 今後は、無理のない生活設計を心がけ、安定した生活を送ることを目標にされています。
ご相談は全国から無料で受付中!
今回の担当者

藁科 暁
得意分野 |
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資格 |
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新卒にて不動産仲介会社に就職後、たくさんのお客様からご契約を頂く中で自身のお客様がローンの滞納や離婚を機に競売にかけられてしまうことを経験。 当初は弊会の資格を受験し加盟店として業務に従事している中でご縁が生まれ、弊会の相談員となることとなった。 長年、地域密着の不動産を対応していた経験を活かした多角的な提案や解決方法が強み。