不動産投資の失敗でアパートローンを滞納、リースバックで自宅を守る相談に
- エリア–
- 職業自営業
- 家族ご夫婦、お子さん2人
- 物件種別投資用マンション
- 残債–
- 売却価格–
元々自営業を営んでいたFさん(40代)は、収入が安定していた頃に投資用マンションを複数購入していました。お子さん2人はすでに独立し、ご夫婦で悠々自適に暮らしていました。やがてFさんは会社を整理し、マンションの家賃収入で生活を送ることにしました。しかし、近年の不動産不況で空室が増え、家賃も下落。アパートのローン返済額が家賃収入を上回り、滞納する期間が長く続きました。
そして、ついに金融機関から競売開始決定通知書が送られてきてしまい、「せっかく手に入れた資産をどうしても手放したくない」と私たちにご相談くださいました。
リースバックをご提案、2年後の買い戻し契約が成立し解決に
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
Fさんのご長男は会社役員をされており、投資用マンションをすべて買い取れるほどの高収入がありました。そこで私たちは、ご長男にマンションを買い取ってもらうことをご提案しました。しかし、Fさんはご長男に迷惑をかけてしまうのではないかと、なかなか相談できずにいました。迷っているうちに時間が過ぎてしまい、ご長男が購入を承諾してくれた時には、アパートローンを申し込むには時間が足りない状況になっていました。
そこで私たちは、ご長男が2年後に買い戻すことを承諾してくれる投資家を探し、リースバックという方法をご提案しました。千葉に住む投資家の方が、ご長男が2年後に買い戻すことを了承してくれたため、無事に任意売却をすることができました。
今回の事例のポイント
この事例のポイントは、「親族間売買」と「リースバック」を組み合わせ、将来の買い戻しを視野に入れた解決策を提案したことです。当初、ご長男にすぐに買い取ってもらうことは時間的に困難でした。そこで、リースバックという方法を使い、一時的に投資家に物件を買い取ってもらうことで、競売を回避することができました。
また、ご長男の「2年後に買い戻したい」という希望を投資家に伝えることで、将来の再取得も可能にするという、ご家族にとって最善の解決策を導き出すことができました。
解決後は不安から解放され、再スタートへ
無事に2年後にご長男がマンションを買い戻してくれたそうです。「子供たちに資産を残したくて投資を始めたので、少し渡すのが早くなってしまいましたが、任意売却ができてよかったと思っています」と、おっしゃっていたFさん。
「年齢も高く、再び働いて収入を得るのが難しいので、これからの生活が不安で仕方がありませんでした。でも、今は大きな不安もなく、普通の生活を送れることに感謝しています」と話してくださいました。
「賃貸マンションを守るために一生懸命動いてくれた相談員の方には大変感謝しています」と、感謝の気持ちを伝えてくださいました。