2軒分住宅ローン負担増、任意売却と自己破産でゼロ負担に再出発したケース

2軒分の住宅ローン負担が重くなり、任意売却と自己破産を検討

- エリア埼玉県深谷市
- 職業会社員
- 家族—
- 物件種別戸建
- 残債4,000万円
- 売却価格1,890万円
Tさんは、新しい住宅を購入する際、以前所有していた戸建の残債に新築の住宅ローンを上乗せして融資を受け、2軒分のローンを抱えることになりました。 しかし、月々の支払いは家計を圧迫し、住宅ローンの負担と生活費のバランスが取れなくなり、支払いが苦しい状況に。 「競売だけは避けたい」という強い思いから、個人再生を検討していましたが、果たしてそれが本当に最適な選択なのか悩んでいました。そこで、「ほかに解決策はないか」と、当協会へ相談に来られました。
任意売却と自己破産を提案し、住宅ローンと債務の負担をゼロに
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
Tさんの所有していた2軒の不動産は、どちらも評価額が2,000万円に届かず、住宅ローンの残債を大きく上回る状態でした。 つまり、2軒分の住宅ローンを抱えているにもかかわらず、資産としての価値は限定的だったのです。 Tさんは当初、「個人再生で自宅を残したい」と希望していましたが、ローンの元本が大きすぎるため、たとえ個人再生で債務を減額できたとしても、将来的に支払いが困難になるリスクがありました。そこで、自己破産の選択肢を含めて検討し、最終的に任意売却を行うことで解決する方針を決定。 売却による返済後も残る債務については、自己破産の手続きを進めることにしました。
今回の事例のポイント
Tさんのケースでは、2軒分の住宅ローンがあることに加え、債権者との交渉が難航する可能性が高い点が大きな課題でした。 実際、債権者側はTさんに対し、「個人再生で返済を継続するように」と強く説得を行っていました。 しかし、Tさんには自己破産・個人再生のメリット・デメリットを十分に理解していただいたうえで、ご自身で債権者と交渉に臨んでいただきました。その結果、最適な解決策として自己破産と任意売却をスムーズに進めることができました。 また、任意売却の途中で奥様から離婚を切り出され、生活状況が大きく変わるという予期せぬ出来事も発生しました。しかし、売却前にそれぞれの引越し先を確保し、新しい生活をスタートする準備を整えることができたため、精神的な負担を軽減しながら手続きを進められたこともポイントでした。
自己破産と任意売却で住宅ローンから解放され、再スタートへ
Tさんは現在、離婚調停中ではあるものの、新しい仕事に就き、今後の収入も安定する見込みが立っています。 700万円を超えるキャッシング債務もありましたが、自己破産の手続きを進めることで支払いの重圧から解放される見通しです。 「個人再生や競売回避についてネットで調べ、希望を持っていましたが、相談することで本当に自分に合った解決策を考えてもらえました。売却が決まった直後に離婚の話が持ち上がり、最悪のことまで考えた時期もありましたが、常に丁寧に対応していただき、精神的にも支えられました。 任意売却後も親身になってくださり、今は新しい生活を前向きに考えられるようになりました。」 人生の大きな転機となる出来事でしたが、適切なサポートを受けることで「再スタートできる」と思えるようになったと話されています。
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今回の担当者

瀧 基洋
得意分野 |
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資格 |
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宅地建物取引主任者試験の合格をきっかけに不動産業界に就職しました。 これまで分譲住宅の新築販売、中古住宅の仲介業務、分譲住宅の土地仕入、開発業務等を中心に経験をしてまいりました。不動産業務に従事した頃はバブル経済が崩壊し、不動産価格の下落、企業破綻等を身近で経験をしてまいりました。事業破綻により住宅ローンの返済が出来ないというお客様からのご相談を受け、任意売却に取り組んだのが、私がこの業務に携わるきっかけでした。昨今ではコロナ禍での住宅ローンの返済変更(リスケジュール)からの通常返済に戻ってしまい返済が滞る事案が急増しているように感じます。それらさまざまな住宅ローン問題のアドバイスを行い皆様のお力になりたいと思います。