コロナ影響で売上激減、差押解除と任意売却で再スタートしたケース
担当者
- ADR
- 任意売却取扱主任者
- 宅地建物取引士
新卒にて不動産仲介会社に就職後、自身のお客様がローンの滞納や離婚を機に競売にかけられてしまうことを経験。そういった方を少しでも減らすために任意売却に注力。
コロナの影響で売上が激減し、住宅ローンを払えなくなってご相談に
- エリア東京都
- 職業自営業(50代)
- 家族独身
- 物件種別マンション
- 残債2600万円
- 売却価格2040万円
B様は長年、自営業を営んでいらっしゃいましたが、コロナ禍に入ってから売上が大幅に減ってしまい、住宅ローンを支払い続けるのが難しくなりました。いろいろと工夫を試みたものの改善のめどが立たず、「このままだと競売になってしまうのではないか」と強い不安を感じるようになり、当協会にご相談に来られました。
複数の差押を解除しながら、競売直前の段階で任意売却を成立させ解決に
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
相談を受けた時点で、すでに債権者から代位弁済の通知が届いており、競売の申立てがいつ始まってもおかしくない状況でした。さらに、国税や市町村税の差押も入っていたため、複数の機関と話し合い、同意を得て任意売却を進める必要がありました。そこで、まずは「競売にかかる前に早急に任意売却を進めることで、残債を減らし、精神的負担を軽くしながら新生活へ移行する」という方法をご提案しました。 各方面との調整を行う中で、B様ご自身は精神的に大きなストレスを抱えており、一時は連絡が途絶えてしまうこともありました。しかし、駅近で利便性の高い物件だったことや、室内の状態が良かったことが買い手に評価され、思いのほか早く売却先が決まったのが大きな助けとなりました。
今回の事例のポイント
コロナ禍による収入減でローンを滞納し、競売直前となっていても、適切に任意売却を進めることで解決できる可能性があります。今回は複数の差押が絡む複雑なケースでしたが、早めに専門家へ相談し、複数の債権者と同時に調整を進めることで競売を回避し、売却金額から返済に充てる道を確保できました。競売に進んでしまう前に行動を起こすことが、早期解決につながる好例と言えるでしょう。
精神的な負担から解放され、再スタートに向けて前向きな一歩を踏み出す
ご自宅を手放すことには抵抗や不安もあったようですが、競売を免れる形で売却が成立し、残債を減らすことができたことで、B様は「やっと人生を再スタートできるかもしれない」と少し前向きになられた様子でした。 「こんなはずではなかったと思って、自暴自棄になることもありましたが、相談員の方が何度も足を運んで、私の話を聞き、親身になってサポートしてくれました。本当にありがたかったです。自宅を売却するのはつらい面もありましたが、今は身軽になって新しい道を歩んでいこうと思えます」とのことで、明るい表情で感謝の言葉を述べていらっしゃいました。コロナ禍による苦境を乗り越え、これからの生活を立て直すために少しずつ前進できそうだとお話しされています。
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今回の担当者
藁科 暁
得意分野 |
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資格 |
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新卒にて不動産仲介会社に就職後、たくさんのお客様からご契約を頂く中で自身のお客様がローンの滞納や離婚を機に競売にかけられてしまうことを経験。 当初は弊会の資格を受験し加盟店として業務に従事している中でご縁が生まれ、弊会の相談員となることとなった。 長年、地域密着の不動産を対応していた経験を活かした多角的な提案や解決方法が強み。