家族との共有名義が重荷に。兄弟の結婚と生活変化でローン返済に行き詰まったケース
家族での共有名義が裏目に。兄の結婚で生活計画が崩れ始めた
- エリア埼玉県熊谷市
- 職業会社員
- 家族兄・父(当初)
- 物件種別戸建住宅(共有名義)
- 残債—
- 売却価格—
K様(38歳)は、ご家族とともに共有名義で新築戸建てを購入。独身時代は問題なかったものの、兄弟それぞれの結婚をきっかけに生活が分かれ、ご自身は別のマンションを購入。兄ご夫婦には元の戸建に賃貸として住んでもらう形で生活を継続されていました。
ところが、家賃の振込が徐々に滞るようになり、K様自身の住宅ローンも抱える中で次第に生活が苦しくなっていきました。兄との話し合いも進まず、「このままでは破綻する」と判断し、当協会にご相談いただきました。
兄弟間の賃貸関係を見直し、任意売却で負担軽減を図る
難易度
★★★ご提案内容と解決方法
ローン滞納4ヶ月という差し迫った状況でのご相談。競売を回避するためには迅速な売却が必要であり、まずは物件に住むお兄様ご家族に退去いただく必要がありました。
K様にはデリケートなご家族間の対応を慎重にお願いしながら、当協会では物件調査と債権者との調整を急ぎ進行。物件状態に不安はありましたが、スピード重視で任意売却の準備を整えました。
今回の事例のポイント
- 共有名義の住宅で生活環境が変わったことによる返済負担の偏り
- 兄弟間の信頼と対話が破綻したことによるローン滞納
- 退去交渉と室内状態の整理が鍵となる任意売却戦略
物件の状態に苦戦も、任意売却が成立しローンから解放
お兄様の退去後、室内の状況は想定よりも悪く、販売には時間がかかりました。しかし丁寧に内覧対応を続けた結果、購入希望者が現れ、任意売却が成立しました。
K様は長年の返済負担から解放され、精神的にも生活の立て直しに向けた第一歩を踏み出すことができました。「家族だから言い出せなかった」と語られていたK様ですが、「相談してよかった」と穏やかな表情でお話しされていました。
ご相談は全国から無料で受付中!
今回の担当者
瀧 基洋
得意分野 |
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資格 |
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宅地建物取引主任者試験の合格をきっかけに不動産業界に就職しました。 これまで分譲住宅の新築販売、中古住宅の仲介業務、分譲住宅の土地仕入、開発業務等を中心に経験をしてまいりました。不動産業務に従事した頃はバブル経済が崩壊し、不動産価格の下落、企業破綻等を身近で経験をしてまいりました。事業破綻により住宅ローンの返済が出来ないというお客様からのご相談を受け、任意売却に取り組んだのが、私がこの業務に携わるきっかけでした。昨今ではコロナ禍での住宅ローンの返済変更(リスケジュール)からの通常返済に戻ってしまい返済が滞る事案が急増しているように感じます。それらさまざまな住宅ローン問題のアドバイスを行い皆様のお力になりたいと思います。